その217 2025年もよろしくお願いします!
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
…と、ごあいさつしたばかりでなんですが、元日というとどうしても去年の「能登半島地震」を思い出してしまいますね。
国内外なかなかいいニュースの少ない昨今、お正月くらいは気楽に過ごしたいと思っていたところにあの天災でしたから…どうにも印象が深くてなりません。
また去年翌2日には羽田空港でJAL機と海上保安庁機の衝突事故もあり、こんな大事件続きでいったい1年どうなってしまうんだと不安ムードが広がりました。年始からこんなことを言ってスミマセンが、やはり忘れられないところではあります。
筆者がこのコラムを書いているのはまだ旧年の12月なのですが、2025年のお正月はどうか何事もなく過ぎてほしいと願うばかりです。
とはいえそんな2024年もこの文章をお読みの方はなんとか無事に過ごされてこられたわけですから。逆に言えば最悪また2025年お正月に何かがあったとしても、暗くならずに、気を強く持っていきたいと思いますね。いや、何事もないのがもちろん一番いいのですが(^^;)…気持ちとしては、です。
さてここで気の抜けた話題をひとつ。
お正月のおせち料理はいただきましたか?
介護施設でもおせち料理は作ります(過去のマンガにもそんな場面を描いております)。おせちはもともと保存食に近いものですから食感が硬く、歯の悪い入居者さんに提供する際いろいろ工夫をいたしました。お餅も小さく切ったり、介護施設ならではの仕事が多い料理でもあります。
筆者は大晦日から元日にかけての夜勤を2回経験しましたが、その日は普段の支援とお掃除の合間に「数時間に一回、冷蔵庫で調味液に漬けてあるカズノコを揺らす」という仕事が追加されたのをよく覚えております(笑)。
しかし近年、おせち料理もだいぶ様変わりしてきたなあと感じます。
スーパーやコンビニで予約受付しているおせち料理のセット写真などを見ると、昔よりもだいぶ洋食系の色合いが濃くなってきたように見受けられます。
素材は同じシャケでも、竜田揚げになっていたり。豆の料理は甘煮だけでなく、マッシュされたりムースになっていたり。煮物もキッシュのように固まっていたりします。
そしてなぜか「ハム」と「ローストビーフ(あるいはチキン)の薄切り」が良く見受けられますが、これはどうしたんでしょうね(笑)。お子様用でしょうか。
入れ物が四角いのでまあおせち料理だなとは思いますが、なんだかお皿を変えたらオードブルのようにも見えます。
だいぶ余談ですが筆者はお正月になると近年よくスーパーに並ぶ「テリーヌ」が好きで安くなると買いだめしますw。あれもカマボコや練り物の仲間としてレギュラー入りしたんですかねえ…(^^;)。
介護施設では入居者さんに「黒豆はマメに働けますように」「カズノコは子孫繁栄」「海老は長生きの願い」…などなどと教わりながら盛り付けを楽しんだものでした。これから先、テリーヌやローストビーフやキッシュなどにもそうした謂れがついていくのでしょうかw。
いまの70、80代は昭和10,20年代のお生まれ。おせちの変遷もその目で見てこられたことでしょう。筆者は昭和55年の生まれですが、自分が介護施設のお世話になるころにはいったいどんなおせちになっていることでしょうか?
…しかしおせちに込められたマメに(元気に)働きたい、家族、子どもが幸せで、自分も長生きできたら…という願いはつつましいながらもこれでなかなか難しいものではありますね。冒頭言った「今年も何事もなく」と同じようなもので。料理は変わっても、人の願いは変わらないというところでしょうか。
では今年も一年、何事もなくマメに働けますように。またよろしくお願いいたします!