その205 夏こそ消毒スプレーの出番です

7月になりました。
 
 ここ数年は基本的な感染症対策がすっかり定着した感がありますが、さすがに夏になるとマスクや加湿器はあまりみられなくなりましたね。
 
 また新型コロナウイルスもそろそろ下火になっただろう…との思いから(実際にはまだまだ沈静化したわけではありません)消毒グッズ、抗菌グッズの氾濫も落ち着いてきたように見えますね。なんだか一時期はアヤシゲなものも流通していましたが…(^^;)もうなくなったでしょうかw。

 介護職員としては、感染症があろうがなかろうが日々の消毒はもともとの業務ですので(笑)世間の流行に関係なく今日もまた通称「青ハイター」で施設内を消毒しております。「ハイター」とは次亜塩素酸の消毒、漂白剤の商品名で、特にキャップが青いものをこう呼んでおります。(もちろん成分が同じ次亜塩素酸系なら「ハイター」でなくてもかまいません)このコーナーでも何度か紹介しており、筆者は拙作でも一章をさいてその効能を描いております。

 実はこの次亜塩素酸消毒液、冬の感染症予防だけでなく…いえ、夏こそ大活躍するのです。

 それは何と言っても「家の中のカビとり」ですね!

 冬、感染症予防に「除菌だ」「ウイルス除去だ」と家じゅういろいろな場所に消毒スプレーをかけた方も多いでしょう。確かに大事なことですが、いかんせん菌だのウイルスだのは人間の目には見えません。(ほんとに効果があるのかな…?)と、つい疑ってみたくなることはないでしょうか。その疑問に、目に見える形で答えてくれるのが夏のカビ取りです。

 水回りやトイレ、お風呂場など、ジメジメした夏はカビが出やすい季節。カビ汚れを放置すれば空気も悪くなり「高齢者の死亡原因ワースト1」の肺炎を引き起こしますので、たかがカビと侮ってはいられません。
 
 特にお風呂場は棚の下(裏)部分、カランや取っ手の下部分、排水溝の近く、お風呂用のプラスチック椅子や浴槽のフタなど、夏は油断するとすぐ水垢、カビが出そうになります。ドアのゴムパッキン部分などいつの間にか大きな黒カビが成長したり…いやほんと毎日大変ですよね(^^;)。

 なるべく窓を開けて換気をして、気づいたところをその都度拭いて。もうこれで大丈夫と思っても大丈夫なはずなのになぜかやはり発生するのです。カビも生き物ですからこの辺は強いというか逞しいというか…しぶといですよね(笑)。

 そこでいちいち市販の「カビキラー」だとか「泡ハイター」だとかを買いにいそいそでかけることになるのですが(^^;)。

 筆者は介護職員時代、どうして施設のお風呂やトイレにはカビがでないのだろうととても不思議に思っておりました。
 もちろん職員さんが毎日こまめに掃除しているのはわかりますが、洗剤だって掃除の仕方だって何も特別なことはないのです。

 そこで先輩に聞いてみると、「ああそれは次亜塩素酸のおかげでしょ」との答えが返ってきました。

 消毒作業の一環で水回りにまいていた次亜塩素酸スプレーが、カビを「掃除」ではなく発生から抑えていたわけなんですね。

 ご家庭でも次亜塩素酸の溶液を100倍ほどに薄め、スプレーボトルに詰めまして、お風呂場などに噴霧してみてください。小さなカビ、黒ずみが楽しいほど落ちていきますw。これをこまめにやっていると、そのうちカビ自体が発生しにくくなってまいります。

 トイレも同様です。台所の流し、調理器具も同じですね。あ、金属に噴霧する場合はしっかり洗い流し、ふき取るのをお忘れなく。

 また使いきれなかった溶液は排水溝に流してしまいましょう。排水溝のヌメヌメ汚れを落とし、またコバエや羽虫の発生を抑えます。次亜塩素酸の薄め液は取り置きすると効果がなくなりますので使いきれなかった場合はどんどん排水溝に流すのがヨロシイです。100円ショップでも売っていますからね、どんなに景気よく使っても一か月110円も使いきれないと思いますので(笑)。

 水回りのカビ取りはほんの一例です。
 ほかにも洗濯ものの部屋干しのニオイ予防で洗濯時に少し入れても効果的、洗濯槽自体の消毒にもなります。洗濯槽のカビ取りもわざわざ市販の専用洗剤を使わなくてもできるのですね。

 また毎日は洗わない靴やサンダルの消毒。水虫予防に卓効ありです。雨合羽の消毒、カビ予防にも…と、書いているとキリがありませんがw夏こそ消毒液は「目に見える」大活躍をいたします。

 季節や流行に流されずwこの夏もしっかり消毒作業にいそしもうと思います!