その161 変わる「家族」のありかた。
今回は少し肩の力を抜いて、毛色の変わったお話など。
お読みの皆様は動物、お好きでしょうか?犬派、猫派、熱帯魚派、亀派、鳥派、いやいやそれ以外…お家に飼っている方も多いかと思います。
筆者も今年5月から、猫を2匹飼い始めました。ワクチン接種や避妊・去勢手術などなにかと動物病院に通う機会も増えてまいります。
動物を飼うのは本当に久しぶりで、ざっと30年ほど前の、子供の頃以来です。この30年でずいぶん「ペットの扱い」が変わったんだなあと目を丸くしております。
まずペットは完全に「家族の一員」と考えるのが多数派なのですね。住む場所からして室内飼いが大変増えているようです。地価の高い大都会やマンションだけではなく、地方の一軒家でもその傾向が強いそうです。そういえば当方の近所でも「玄関先の犬小屋」はほどんど見ません。犬はよく見るのに、みなさん室内で飼育されているんですね。
食事もずいぶん変わったようです。今はペットフードが主流で、人間のごはんの余り物など与えないご家庭が多いそうで。…筆者が小学生だったころにもドックフードやキャットフードはもちろんありましたが、どちらかとういうと余り物食べてるペットのほうが多かったような気がします。実家の犬も「みそ汁かけごはん」とか「魚の骨ごはん」などを尻尾振って食べておりましたが…。
そんなことを家人に言ったら、怒られてしまいました(-_-;)人間と動物では食性が違う、健康に悪い、そういわれれば一言もありません。
どうも当方ペットに対する考え方を現代的にアップロードする必要があるなあなどと考えながら、おとなしく専用のキャットフードを与えております。
またこれも初めて知りましたが、ペット用の「保険」がかなり充実しているんですね。入院、通院、ケガ、病気。何歳からいくら、何年続けるともっとお得…人間の保険と全く変わりません(笑)。動物病院はけっこうお金がかかるので一応安い保険には入っておきました。
(…ちなみにもっとも充実した保険だと、筆者が入っている都民共済の何倍もの保険料でしたwいやはやすごいものですね…)
さて、そんな中でもっとも驚いたのは。
なんと、猫にも「老人ホーム」があると知ったことです。
老犬、老猫のケアをする、入居型のホームです。専門のスタッフさんが常駐、夜間巡回があり、動物病院に併設している施設が多いとそうです。これはもうまったく人間の介護施設と同じなんですね…。もちろんこうなるとお値段の方も人間の施設なみ、になってまいりますが…うーむ、すごい。
余談ではありますが犬、猫にも「認知症」があるそうです。ご飯を食べたのにすぐまた要求するとか、トイレの場所が分からなくなるなど様々な症状が見られるとのこと。なれば当然「介護施設」もできるという流れでしょうか。
ペットの「命の尊厳」は30年前とは全く違うものになっていると感じます。むろんもともと命に違いはありませんが、社会的な意識はまったく別物になっているのですね。
一方、肝心のニンゲン社会の医療費、保険料はさらに上がり続けている昨今です。人間と動物とを同列に語るのはもちろん無理がありますが、人間の医療介護ももっと充実を図っていただきたいもので…。