その193 2024年もよろしくお願いいたします

 明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いいたします。

 と、このコーナー恒例の年始の挨拶も、今年で8回目にもなりました。書いている自分もそれだけ歳をとり、着実に介護する側から介護される側に近づいているんだなあ…と、しみじみいたします(^^;)。

 しかし、矛盾するようですが同時に「自分はまだまだ青いんだな」と思うこともしばしばです。これは人間的成長などの高尚なお話ではなく…いわゆる「歳をとればわかる」ようなことが、やっとすこしづつ自分のこととして実感できるようになってきた、という感じです。

 子供のころ、オトナたちの行動でよくわからなかったことがいくつもありましたよね。特にお正月、親戚一同が集まったりするとそれをよく感じました。大人は酒盛りをし、子供はそれを親戚の子供どうしで遊びながら横目で見て、そしてこう思うのです。

 なんで大人ってテレビゲームをしないんだろう?

 なんで大人ってポテチやジュースを食べないんだろう?

 なんで大人って久しぶりに会うと「血圧がさあ…」「肝臓がねえ…」って、悪いとこ自慢みたいのするんだろう?

 なんで、なんで…他にもいろいろありましたが。

 どうも自分も40を超えまして、上記の疑問にはいくつか答えが出てきました(笑)。

 大人って、目が疲れるんですねw…仕事でもスマホやパソコンが必須の時代です。ゲームは今でも好きですが、子供の頃のように何時間も熱中してはとても無理になってきました(^^;)。

 大人って、ジャンクフードが胃にもたれるw。ポテトチップスもコーラも別に嫌いなわけじゃない、でも食べきれないんですね。だからなかなか手が出ない。

 大人って、まあどこかしらちょっと悪いw相手もそうだから、久々の話題としてとっかかりがいい。もちろん相手の健康を心配して、もありますが…。

 どうもこう書くとお若い方に「大人ってロクなことないね」と思われそうですが(事実、筆者も子供の頃はオトナはあんまり楽しそうじゃないと思ってました)、実はこれはこれでそれほど悪くなかったりもするのですね。なんといいましょうか、感覚が少しづつ変わっているものですから…。
 
 大人は、ゲームのように激しい展開のないモノでも楽しめたりします。
 例えば「今年の冬はそれほど寒くないね」「今年の柿、すごく大きいな!」などwほんと何でもないことなんですが、繰り返し何年も生きているとちょっとの変化に敏感になるようですね。これは子供にはない感覚。
 なにより「あのゲーム欲しい!」などと苦しまなくていい(笑)。

 大人は、個人差はありますが傾向として薄味や淡白なもの、苦いものでも美味しくなってきます。子どもの頃はイマイチだった煮魚とかお浸しなんかが美味しくて飽きない。甘いモノだって、実は和菓子が美味しくなってくるんです。これは筆者が同年代に聞いてみるとみんな大きくうなずくところで、別に高級なモノじゃない、スーパーのレジ近くにあるお団子や大福が美味しくて仕方ないwと言います。不思議ですねえ。
 なので「食べられる美味しいモノ」が減ったわけでもないのです。

 大人は「身体の悪いところ」を話し合っているとき、実は逆に互いの健康を喜んでいるのです。ちょっと悪いところを口に出すのも、「まだまだ笑い話のレベルさ」という確認なのですね。ただそういう軽口のなかに「よかったね」という真情がだんだんこもってくる。これなんかは本当に子供にはわからないwところでしょうねえ。いいものですよね。


 
 筆者は32歳のときに大起エンゼルヘルプに中途採用で入社いたしました。それから数えて今年で12年目になります。
 32歳の時点で「十分おとな」だと思っておりましたが、なんのなんの。介護施設の利用者さんから見たら孫に毛が生えたような年齢、まあ、こどもですよね。
 12年間で少しは「歳をとればわかる」ことがわかってきましたが、こう考えるとまだまだ青い。40代でも利用者さんたちとは30以上の差があり、70、80代は果てしなく感じます。そして、子供と今との違い同様に、80歳は80歳の感覚で実はけっこう新しい・楽しいことがあるのではないか…などと思うこの頃です。

 では今年も一年、しっかり歳をとりたいと思いますm(__)mよろしくお願いいたします!