その138 「暑すぎる」というクレーム(-_-;)…
毎年申しますが、脱水注意の時期が続きます。
先々月から行われた東京五輪で、当然といえば当然、日本中誰でも知っていることについてクレームが付きました。
オリンピック、男子テニスの外国人選手から
「日本の夏は暑すぎる、プレーに不向きだ」
という苦情が出たそうです(-_-;)。ほかの外国人選手も大きく頷いて非難ゴウゴウであったとか。「せめて真昼じゃなく、少しはマシな時間にできないのか」なる切実な陳情もあったそうで、中学時代テニス部だった筆者は胸を痛めてこのニュースを聞きました。正直、趣味のジョギングですら休み休みやっているような暑さです。世界レベルの真剣勝負などしたら冗談でなく命に関わるでしょう。
28日、ロシアのメドベージェフ選手は試合中体調を崩し、続行可能かを問われて「私はファイターだから試合は続行する。が、死んだら責任を取ってくれるのか?」と答えたそうです。涙なくして聴けないセリフですね…。そこまでして「やれ」という権利がどこの誰にあるのか、はなはだ疑問です。
東京の夏がこういう暑さなのは新型コロナウイルスのような「想定外」のトラブルではないのですから、自分はやはり「無理して東京でやることはない」としか思えませんでした。
どうしてやったのか。中止はできなかったのか。時間はずらせなかったのか。
その原因は皆さんご存じの通り、現場のスポーツ選手とは全く関係ない政治的なパワーバランスで決まったことで…選手たちこそいい面の皮というモノでしょう。(このコラムが載るころにはオリンピックは終わっているはずですが、筆者はこの騒動と、当局一連の無責任な対応は忘れられそうにありません。選手は全く気の毒でした)
始まる前までは反対していた人たちも、いざ始まってみれば「なんとか無事に終わってほしい」と態度を軟化させる向きもありましたが。本当に無事を祈るなら
途中でもいいからやめるべきだった
…と、個人的には思います。
これと同じような事を、夏の甲子園高校野球大会などの「もういいかげん時期をずらしたらどうなんだ」というイベント全般について毎年感じています(-_-;)。
それこそ毎年このコーナーで、脱水、夏の服装、などについてしつこくしつこく書いているのですが…。今年ほどこの理不尽を強く感じた年はありませんね。残念なことです。
「今年の梅雨は暑い?涼しい?」など
(今年はそれに加えてコロナウイルスですから、何をかいわんや、であります)
話は少し日常レベルに戻るのですが、例えば「仕事中の水分補給」について。なんだか最近、わざわざ書いて張り出してるところがありますね。お店のレジなんかでも
「従業員が水分補給をする場合があります、ご了承ください」
とか。なんだか悲しくなりますね、これを「ご了承」しない人々がいるのかと思うと…(._.)。仕事中水飲んで何が悪いのでしょう。
私事ですが、今自宅の賃貸マンションが改装中で、もう1か月も全体的に工事中です。正直うるさくて敵いませんwが、マンション全体を覆うように組まれた足場を縦横無尽に駆け巡る作業員さんを見ると文句も引っ込みます。最近は作業員さんの「お茶にしよう!」「昼飯にするぞ!」の声が聞こえると、関係ないのに自分まで安心します(笑)。
人間の共感能力というのは本来こういうもので、むしろ大多数の人は「仕事中でも水くらい飲んだら?」と思っているはずですが。…一部のクレーマー対策なのでしょうが、やはりイヤですね、あの張り紙は…。
仕事中の水分補給…冒頭の漫画をもう一度見てほしいのですが、
筆者もよく先輩、入居者の方々から「座って、いったん休め!」とよく言われたものですw。おかげさまで筆者は仕事中倒れたことはありません。
「介護の常識は世間の非常識」なんて言われますが。
こと水分補給に関してだけは、昨今世間より介護のほうがマトモだと思わざるを得ませんね<(_ _)>
※全くの余談ですが。冷房の効いた店内ならともかく、炎天下の野外作業中でも笑顔を崩さず、丁寧な対応ができる人を筆者は心の奥底から尊敬します(^_^;)どういう修行をしたらああなれるのか、知りたいものです。