その82 職員インタビューのこと
さる4月10日。
弊社人事部N氏とともに、職員さんへのインタビュー取材に同行しました。
インタビューは「職員募集パンフレット・新卒者むけ」作成のために行われ、プロのライターとカメラマンが取材する本格的なもの。私(梅熊)はパンフに漫画を載せるため取材に同行、つまり「取材の様子を取材」してきた、というところです。
当日はあいにくの雨(しかも4月としては記録的な寒さ・・・w)の中でしたが、職員さんの生の声を聞ける貴重な機会になりました。
インタビューは
・就職1年目の、フレッシュ職員2人(特別養護老人ホーム・いずれも女性)
・現場経験4~5年、気鋭の職員2人(特別養護老人ホーム・男女1人づつ)
・勤続10年以上、事務方のベテラン職員2人(サービス支援室・男女1人づつ)
・・・という多彩な顔ぶれ。
取材はプロのライターさんがインタビュアーになって、質疑応答の形で進みました。職員さんはそれぞれの立場で、いろんなことを考えているものです。
私はそのインタビューをずっと隣で聞いていたのですが、いや、実に面白かったですw。
ライターさんはインタビューのプロではありますが、「介護施設の取材は初めて」とのこと。
なのでフレッシュ職員さんとのやり取りでは・・・。
こんな場面もw。
ほかに
・褥瘡(じょくそう)
・既往歴(きおうれき)
・搬送(はんそう)「救急ーー」
・吸引(きゅういん)「痰のーー」
などが通じなかったようです。しばらくしてフレッシュ職員さんも慣れたのか「転倒・・・あ、ころぶことです」と言っておりました(テントウはわかると思いますがw)。
聞いても漢字が出てこない言葉、略して意味がわかりにくくなっている言葉、介護現場にはいろいろあると改めて感じます。
10年ベテラン職員のS氏、M女史は、インタビュアーに聞き返されるようなことはありませんでした。さすがです。
が、話に熱が入ったのかベテランの堆積した思いが溢れるのか、かなり難しい、深い内容に突入しており、ライターさんが「新卒者むけ」に編集するのが大変だろうと思いましたw。
経験4、5年の職員さん2人はそのあたり落ち着いてといいますか、もともと性格なのか、淡々と職場のいい面、もちろん改善したい面も、じっくり話してくれました。
さて一番興味深かったのは、ライターさんの「どんな人にこの仕事について欲しいですか?」の質問に対する、皆さんの反応です。
それまで饒舌に、よどみなく話していた職員さんが、6人が6人とも「え?・・・う~ん・・・そうですねえ・・・」と言うのですw。会話が止まります。ライターさんが様々に質問の角度を変えるのですが、バシっと一言で答える職員さんは1人もありませんでした。
・・・どんな人が向いてるか、正直みんなわからないんじゃないかと思いますw。
利用者さんの性格・身体・精神・家族環境は色々、働く人もそれぞれです。その両者の掛け算で無限の状況があるわけで・・・。
それをマジメに考えると、アルバイト情報誌のように「明るく元気な人募集!」なんて単純に答えられないんだろうな、と思います。
つまり、「みんなマジメにインタビューに答えてるなあ・・・」と思いました。
出来上がりが楽しみです。
(追記)
プロカメラマンさんの撮影技術を間近で見られたのも楽しい経験でした。
今回インタビューされた職員さんは、以下の6名。これは私(梅熊)の撮った写真ですが、「演技指導」を受けつつwプロに撮られた写真はどう仕上がるのでしょうか?
こちらも楽しみです。