その15 水、塩、砂糖
予報どおりの暑い夏となりそうです。今回は前置き抜き、「脱水予防」のお話に入りたいと思います。
利用者さんたちの体調には本当にビンカンな介護職員さんたちも、よく脱水、熱中症にかかりますよね。利用者さんには「しっかり水分をとってね」と声をかけ、『経口保水液 OS-1』を勧めている間にも、わが身から水分が蒸発しています。ご用心、ご用心です。
といって自分で毎日、OS-1やスポーツドリンクを飲んでいたら、お金もかかるし味にも飽きてしまう。ここはひとつ研修で必ず習ったはずの、「自分で作れる経口保水液」を思い出してみましょう。カンタンです。
水1リットルに、
塩3グラム(ティースプーン一杯)
砂糖40グラム(大さじ2杯半)。
お好みでレモンを入れる。
これだけですね。
私はこれを入社時の研修で管理栄養士さんに教わって、「これはほとんどタダだ!嬉しい!」と思ったのを良く覚えています(笑)。・・・が、家で作ってみて「・・・別にウマイもんじゃないなあ・・・」とも思いました。
実は、上記の飲み物は「元気なときにはなんでもないが、脱水時には猛烈においしく感じる」という特徴があります(ホントです)。最初に教わったのは6月。忘れた頃の9月、「なんだかダルイなあ」と思い自作経口保水液を飲んでみたところ、「こんなにウマイものか!?」と驚きました。
ある程度なら自分で味を調節できますので、私は砂糖を少なめにしていました(砂糖にもしっかり効果があるので少し減らしただけですが)。以来夏、私はこの飲み物を自宅にも常備しています。ボトルにつめて冷蔵庫に入れておくと、朝起き抜けに非常にオイシイ思いができます(笑)。
これはやはり覚えておいたほうがいいことで、どんな緊急時でも家に塩と砂糖くらいはあるでしょう。
イザというときの「保水液の作り方」、しっかり思い出して、夏本番倒れないようにしたいものです。
またそれ以前に、適切な休養、栄養が大事なことは言うまでもありません。忙しくてもご飯食べて、休憩、取ってくださいね。皆さん。
(追記)
栄養といえば「塩分、糖分、水分を手軽に適切に補給する」・・・と調べてみると必ず出てくるのが「梅干」と「味噌」です。
江戸時代に書かれたといわれる『雑兵物語』(身分の低い兵士が戦場で生き延びるためのハウツー本)には、これでもかとばかり「梅と味噌」の効能が描かれています(笑)。現代の栄養本や健康サイトとまったく同じです。
21世紀になっても、梅干と味噌を超えるものはまだできていない・・・スゴイことですよね。