その76 介護用品?の進化
1月半ば。これから春にかけて、一年で一番寒い時節の到来ですね。
川走るランナーさんたちもすっかり冬の装いですが。
特にあの「ロングタイツ」というモノは昨今、男性ランナーにもすっかり浸透しましたね。
さて介護の現場、ことに施設の室内は、日中エアコンが入ります。温度は「あまり動かない入居者さん」を目安にしていますので、よく動く職員にはちょっと暑いです。
逆に夜勤の時間帯は入居者さんの居室以外、エアコンを切ります。掃除や洗濯など、身体を動かす仕事が一段落すると・・・今度は寒いw。
(職員の控え室にももちろん暖房はありますが、なにかと廊下やリビングを見回りしている時間が多いものです)
入居者さん職員問わず、寒さは痛みの遠因になります。神経痛がでたり、関節・筋肉が固くなったり、皮膚が乾燥したり。
といってあまり着膨れていると支援がしにくく、私自身「冬の夜勤の服装」にはアタマを悩ませました。
基本的には軽装で、ヒマをみてスクワットなどする。入居者さんには「若い人は元気だね!」なんて言われましたが、何のことは無い、私も寒かったのです(笑)。
介護の2年目。夜勤中に腰が痛くなったら恐怖なので、なにかいいモノはないか・・・と悩んでいるとき、冒頭の男性用スポーツタイツが目に入りました。
私は昭和55年生まれで、男がズボンの下にはくものは「モモヒキ」だという固定観念がありました。正直言ってアレは半端な長さで、たいして温かくなく、膝を曲げると太ももが突っ張る、不便な肌着だという思い出が残っています。
が、やはり30年の月日は「モモヒキ」をも進化させていたのですね(当たり前かw)。現在の男性用ロングタイツはストレッチ素材で伸縮がよく、裏起毛で保温もよく、通気性も速乾性も優れています。スポーツ用は値が張りますが、作業用(ホームセンターやDIY店で売っています)なら1000円ほどで十分な性能のモノが買えます。
ついでに、上半身にも同様に「作業用長袖ストレッチシャツ」があり、上下に装備すると全身が軽く引き締まります。腰痛ベルトやコルセットを外してもサポート感がありました。これはケガ防止に大いに役立ったと感謝しております。
・・・こういうのは厳密には「介護用品」ではありませんが。介護する人・される人の身体を守るという意味では介護用品と考えてもいいかなと思います。
安くて便利で、一般的なモノの中にも、たくさんの介護用品が眠っているかもしれませんね。
(追記)
ストレッチ素材の上下肌着は、ジョギング・ハイキング・銭湯やプールの行き帰り・寒いけど暖房を入れたくないデスクワーク中・・・などなどにも遺憾なくその威力を発揮します。文句無くオススメしたいところですが・・・。
肌の乾燥に弱い方だけは、ご注意ください。ピッタリしているので肌表面の脂分を多少奪われるようです。