その186 安全な調理法を探して
私事でスミマセンが、今年も我が家の庭のトマトが夥しい(おびただしい)…まさに「果」が「多い」と書いて夥しい量、収穫されております。
料理のネタもなかなか大変ですw。
介護職員として就職するのに、「料理」が心配という方は多いようです。
特に若い方で、あまり料理の経験がない。料理はするけど、他人様に食べさせるような腕はない。まして介護では食事に誤嚥、窒息などの危険も伴いますので、心配になる気持ちはよくわかる気がします。
実際、筆者が勤めたグループホームでも、新しい職員さんの「お料理失敗エピソード」は数々あります(^^;)。いやもちろん筆者も失敗しているのですが。しかし入居者さんの多くは何十年のベテラン主婦だった方々。何かと教わりながら、職員さんもなんとなくそのうち料理も慣れてしまう…というパターンが多いですね。普通に食べる日々のお食事程度なら数か月で慣れてしまいます。
その後は介護職員としての料理ポイントを覚えていくことになりますが、こっちは一生のお勉強ですね。
以前もご紹介しましたが、我が社では管理栄養士による栄養学、料理の研修も行われております。筆者も何度も参加しましたが、それによって自分の意識も変わりました。
どう変わったかというと。
自宅で料理を作るときも、「これは自分が年とっても安全に食べられるものだろうか?」を考えるようになりましたねえ。
ここでお話は冒頭の「夥しい量のトマト」に戻るのですが。
自宅のトマトはミニトマトで、そのまま食べていると皮の割合が多くなり噛むのも疲れるほどです。また介護食的にも、トマトの皮は固く嚙み切りにくい。口の中に張り付きやすいという危険があります。この先もトマトを安全に食べるため、皮をむくテクニックを身に着けたいところです。
ただ、トマトの湯むきってけっこう大変なんですよね…(^^;)。筆者は正直、苦手なのです。
熱いお湯に入れたトマトの、シワの寄った皮をむく。ただそれだけの作業ですが、量が多いとなるとお湯も大量になり、ザルにあけるのも腕力が要ります。熱い皮むきはヤケドの危険もあります。トマトの季節は夏ですから、熱い鍋の前に立っても汗が流れますねえ。
今はまだ大丈夫ですが、これは年取ったらむずかしい作業になりそうだなあ…と少々悩んでおりました。
すると、窮すれば通ずと申しましょうか。
検索してみたら、お湯を使わないトマトの皮むき方法がちゃーんとあったんですね!
それは、「トマトを冷凍して水につける」という方法でした。
実際に試してみたのですが、確かにむけます。水につけた途端にパシッと切れ目が入ります。お湯でゆでるより確実にむける気がします。原理はお湯と同じく「トマトの皮と身の温度差」なのですが、こちらの方がより早く安全だと思いました。なにより暑くない、ヤケドの心配もない。
これなら年取って腕力が衰えてもなんとかできそうです!希望が湧いてまいりましたw。
もちろん手順自体が違いますので、細かい違いはあると思います。トマトを凍らせて食感が変わってはイヤだとか、栄養的にも生と火を通して変わるものもあるでしょう。
ただこうした方法をいくつか、自分の中にストックしておくのは楽しいことですね。
好きなものをいつまでも食べられるように、体調はもちろん、「なるべく安全で簡単な調理法」の研究も続けていきたいと思っております。