その99 書籍出版のお知らせ
昨年11月に紹介いたしました書籍『マンガでわかる 拘縮を予防・改善する介護技術』(中央法規出版)が出来上がりました!
作者は当社所属の理学療法士・田中義行。マンガは不肖ワタクシ梅熊大介の担当です。
※本の下にあるのは手描きの原稿です。
拘縮(こうしゅく)という症状についての知識・理解、その予防、ケアの実践をたっぷり描きました。難しそうだな、と思われた方、ご安心ください。ほとんど漫画です、解説部分にも詳しくイラストをつけました。
拘縮、については専門家・田中義行氏がたっぷり語っておりますので、私からはマンガについてお話しさせてくださいw
『この作品はフィクションです』『実際の人物、団体等には一切関係がありません』…とは、マンガ本の欄外についている常套句です。読むほうもそれはわかっていますが、一応書くことになっているんですね。
…しかしよく考えると、なぜ人は「ウソとわかっている話」をわざわざ見たいと思うのでしょうかw。
私の考えでは、たとえウソでも、わかるなあという部分があれば…それは「ホントのように感じられる」からではないかと思います。
人間には現実離れしたファンタジーやSFでも、過去の時代劇でも未来の話でも、経験していないことすら「共感」する想像力があるからだと思います。
架空の作品に触れることで、現実の人間にまで影響があるのは不思議なことですが…。
もちろん今回の書籍もフィクションです。架空の舞台・架空の物語を描きました。
ですが残念ながら拘縮という症状、その苦痛を今感じている人がいること、はフィクションではありません。
そして、その苦痛を和らげる方法、症状の進行を予防する方法。これらもフィクションではありません。ついでにいうとその方法を「必ずできるようになる」ことも、もちろんフィクションではありません。
このマンガには憎たらしい敵も、敵を一撃でやっつける必殺技も、かっこいいヒーローも美しいヒロインも出ませんがw
あえて言うなら敵は「拘縮による苦痛」で、必殺技は「ケアと予防の技術」です。○○神拳や○○波のように派手ではありませんがw…その代り、現実に習得可能です。
ぜひその効果を、読まれた人の目で確かめていただきたい、と願っております。
よろしくお願いいたします。
(追記)
蛇足ですが私(梅熊)はギャグ漫画をよく描きます。ギャグ作品は、読んだ人が笑うところをこの目で見るまで、描き終った気がしないものです。「作品は読んでもらって完成品になる」という格言もあります。
読者がいないと完成品にはなれませんw。まずひとつ、お手に取っていただきたいと重ねてお願い申し上げます。
梅熊 拝。