その29 セルフメディケーション
今年(2017年)から始まった新しい税制、セルフメディケーションをご存知でしょうか。
「税金?また増えるのか!」と思われた方、ご安心下さい。減る方の話です。
簡単に言って、「薬局で市販の薬をよく買う方、所得控除がうけられます」というもの。条件は・ちゃんと健康診断を受けている人が・認定を受けた市販の薬を・一年に12000円以上買う場合、です。
セルフメディケーションとは「自分で自分の健康を管理する」という意味です。
これは膨らむ医療費を抑える目的で、それほど重くない体調不良なら医者にかからず、売薬使用で治してくれたら税金を優遇します、というものですね。薬局をよく使う方、これからはレシートをとっておいてください(セルフメディケーション対象薬には、レシートに印がつきます)。
介護職員さんの中には「夜勤中にどこか痛くしたとき」用にロキソニンを常備している方がありましたがw…対象薬品です。
それにしても「元気な人は売薬でなんとかして医療費を抑えてほしい」というお国の意向には少々ツライものがあります…。利用するのはいいとしても必要なときはしっかり医者にかかる、両方の使い分けが重要だと思います。
医療費の増大は高齢化社会の持病のようなもので、とくに問題となるのは「本当は必要ではない医療費」。やることがないからとりあえず医者に行く人、介護施設や入居先がないためにとりあえず入院する「社会的入院」なども大きな原因と言われていますね。セルフメディケーションを進めるなら、同時にそちらの問題にも手をつけて欲しいなと思いますが…いかがなものでしょうね。
ともあれ医療費などかからないに越したことはありません。売薬をよく利用される方、レシートにはご注意ください。
(追記)
医者にかかるか、売薬を使うかが焦点の制度ですが、そもそもセルフメディケーション(自分で健康管理)というならこれが本当ではないのでしょうか。医者の指導があった場合は運動、食事
療法などにも控除が適用されてしかるべきだと思うのですが・・・まあ、健康管理は税金のためでなく、自分のためですね。
とはいえぜひ控除してくださいw。