その125 野菜を干してみたら…

2月も半ば。もう少しで寒さも和らぎ体もラクになる春ですね。

去年からいわゆる「お家時間」が増え、自宅でできる免疫力アップに筆者も勤しんできましたが…。
去年の夏には「糠漬け」にチャレンジしました。

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おかげさまで糠床は年を越して稼働中、今も野菜を美味しく醸してくれています。

ただ一年通じて観察していると、やはり冬は菌の活動が控えめなようですね。
味が染み込むまで日数がかかります(夏は一晩でかなり染みましたが、冬は2,3日待った方が美味しいです)し、糠床自体の温度もすこし冷たいようです。
菌は生きてるんだなあと実感いたします。

冬には冬に合った野菜の加工法はないか、調べておりましたら、北海道の方から「干し野菜」を教わりました。

といって、その名の通り野菜を「干す」だけなのですが(笑)…これが実に面白いのですね。

水気の多い野菜、大根やキュウリなどを一口大に切って、笊か網にのせて、室内の風通しのいいところに置いておくだけ。一晩でいわゆる「しなびてきた」感じになります。見た目は「しなびてる」ようですが、余計な水分が抜けて味が濃くなっています。栄養価も高くなるとのこと。

面白いと思ったのは、水気を切った野菜は実に料理に使いやすいことです。
炒めものに入れても水が出ないので、料理のヘタなワタシでもシャキッと仕上がります(笑)。
糠漬けにするにも軽く水を切った方が染み込みやすいし、糠床が水っぽくなるのも防げます。
煮物にする時ももともと乾いているわけですから、味がよく染み込みます。

実にこう、大変便利ですね!(^^)

調子に乗って色々干してみましたが、なんでも美味しくなりました。特に気に入ったのはキュウリとモヤシです。キュウリは生だとあまり味のないものですが、一晩干すと沢庵のようにしっかりした食感+青味のあるいい味に。モヤシはほんの1、2時間干すだけで味が濃くなって、野菜炒めが失敗しなくなりました(笑)。

いつもの野菜が無料で、こんなに美味しくなる方法を知らずにいた不明を恥じる(^_^;)ばかりです。

一度ネギを干したのを忘れて、2日ほど放置してしまいましたら、完全に乾ききって触るとポロポロ崩れました。
「あ、インスタントラーメンのかやくってこう作るのか…」と実感した次第です。

糠漬けも乾物も買って高いものではないので…こういう機会でもないと、自分ではやらなかったでしょうが。お金の問題ではなく、要するに「何かこしらえるのが楽しい」と最近しみじみ思うところです。

しかし昔の人はこんなことを日常的にやっていたのですから…忙しいは忙しいでしょうが、そのぶん現代にはない「楽しさ」「嬉しさ」もあったのでしょうね。

少なくともレンジでチンよりは「ボケてるヒマがない」のは確かなようです(笑)。

変化の少ない自粛生活。自分の「護予防」はこんなところからかなあと愚考しております(^_^;)

(余談)
以前描いた栄養のマンガですが、


大根、自宅で干せばすぐ切干になって楽しいですw