その133 専門家と自治体に「頼る」練習を
相も変わらず長引く自粛生活ですが、この文章が載る6月の半ばには少しはワクチン接種も進んでいるでしょうか?
この際ですので体にいいことは何でもやっておきたい。と、私事ですが、筆者は「禁煙」をはじめてみました。肺炎にタバコは禁物ですし、いいかげんお金もかかりますので…(^_^;)
筆者の住む東京荒川区は、禁煙したい人が病院に行って治療を受ける場合、事前に申し込めば医療費に助成金が出るようです。「荒川区禁煙チャレンジプラン」なるこの仕組み、筆者も申し込んでみました。…それにしても国が専売しているタバコの依存治療費をまた税金から出すというのは、なんだか納得のいかない、マッチポンプみたいな話ではありますが…。
※末尾に資料を添付します、興味のある方ご覧ください。
あ、念のため申し上げますが、別に介護のコラムだからと言って禁煙を他人様に勧める意図はありません<(_ _)>施設の利用者、入居者さんにも喫煙を楽しむ方はおられまして、それは喫煙所であればもちろん自由です。職員も同じこと。
大人として、マナーを守って楽しむ分には吸うのも吸わないのも自由意思でございます。
ただ不肖ワタクシの場合、どうもニコチン依存で「吸わない自由」を失っているな(^_^;)と思いましたので、医者にかかっての治療を試してみました。
結果から先に申しますと、治療がぴたりと効いたのか。離脱症状もなく、4,5月は一本も吸わず。禁煙3か月目に至っております。薬ももう飲まなくても大丈夫になりました。
「タバコをやめるのは酒より難しい」とよく言われますし、実際自分でもそう感じていましたので、禁煙治療薬の効き目に驚いております。もちろん個人差はあるでしょうが、医師の言うことには「たくさん吸う人ほど薬が良く効く」らしく。となるとやめられなくて困ってる人ほど早く医者にかかった方がトクだということになりそうです。(筆者が処方されたのは『チャンピックス』という禁煙薬。ニコチンの受容体に作用して「タバコを吸いたい気持ち」を抑える薬です。これが非常に効いたため、ガマンして苦しむことは全くありませんでした。)
治療費は前述のとおり助成金も出ますが、そもそもタバコ代よりずっと安く済んでおります(笑)。
…15年以上1日もかかさず吸ってきたタバコとこうも簡単に縁が切れるとは、なんだかあっけないくらいです。(まあ禁煙は一生ものですから、またうっかり吸わないように気をつけますが…)
この「禁煙外来」を通して改めて思ったことですが。やはり
・専門家の助けを借りる
・自治体の制度を利用する
・自分だけで頑張らない
今の時代はこれだなあと実感いたしました。
一昔前なら、タバコが止められないなんて意思が弱いとか、自己責任だとか、そういう風潮でしたよね。禁煙者はあわれ脂汗を流して独りコドクに耐えている、というのが定番で。医者が面倒見てくれる、まして医療費まで助けてくれるなんてちょっと考えられませんでした。
でももう、独りで耐える時代(^^;)は終わったのだと思います。専門家の治療によった方が、当然成功率も高いのですから。
今回こういう制度を自分が気軽に利用できたのは、やっぱり介護で同じことを…一人で悩まず、地域包括に行き、介護サービスを利用して…と教わっていたからですね。どんどん頼っていい時代なんですから。
禁煙外来はモデルケースとして、いい「頼る練習」になりました(^^)
空気がオイシイです<(_ _)>
(参考資料)
以下は筆者が東京荒川区へ「禁煙したい、助成金制度を使いたい」と申し込んだところ送られてきた、必要書類です。
申込書から実際の治療・助成金申請の流れ、申請と請求書まで。
こういう制度があることを区民にどれだけ知らされているか、ナゾなので公開してみました。少なくとも筆者は知らなかったです、禁煙を決めてから調べて知りました。
…知っていれば、もっと早く禁煙を考えたかもしれません…(^_^;)。