その230 キュウリのお話。
近年、電気代が高くなっただのお米が高くなっただのとどうも景気の悪い話ばかりでいけません。
たまには安くなったもののお話でもしないと身が持ちませんがw。
今回はぐっと砕けて、今年はキュウリが安いですね!というお話など致したいと思います。

関東地方、今年は春からどうもキュウリが安いようで、店頭では5本で199円くらいでした。夏が近づくにつれどんどん安くなり、いま近所のスーパーでは何本入っているかよくわからない(笑)大袋でも298円とか398円とか、リーズナブルな値段で並んでおります。
夏野菜といえばトマトと並んでメジャーどころのキュウリ。旬のものは季節に合った栄養価が高いというのがセオリーですので、今年は大いにキュウリをいただこうと筆者は意気込んでおります。
夏の脱水対策として、水分だけでなく塩分を摂ろう!というのはすっかり定着しました。塩分は「ナトリウム」ですね。
が、あまり「カリウム」のお話は聞きません。
カリウムはナトリウムとバランスをとるべきミネラルでありますから、塩分を多くとる夏にはカリウムも意識してとる必要がありますね。このバランスは近年「ナトカリ比」(ナトリウム・カリウム比率)などと言われ、厚生労働省・日本高血圧学会が「ナトカリ比手帳」なるチェック用の手帳を出しております。
(参考・PDFファイルです)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001309228.pdf
厚生労働省も塩分の摂りすぎに注意し、カリウムを含む食品を多くとりましょうという呼びかけをしているのですね。
キュウリ(トマトも)はカリウムの多い野菜で、塩分を多くとる夏にピッタリの味方です。上記「ナトカリ比手帳」の14ページにも「キュウリとワカメの酢の物」がおすすめ副菜として載っておりました。
ただ今回は、ややこしいお話はこのくらいにしておきます。
キュウリ、美味しいですよね!(笑)。
癖がなく食べやすいキュウリは苦手な人も比較的少なく、介護施設でも便利に使わせてもらいました。また日常づかいも非常に楽ですね。
なにしろ、ほとんど料理しなくていい(笑)という利点があります。よく洗って塩でも振れば、丸かじりしても別におかしくありません。実家では母がよくキュウリ丸ごとを食卓にあげておりましたw。
すこし手を加えて、乱切りにしたキュウリに「キムチの素」をかけたものが幼少時の筆者の大好物でもありました。
もうすこし手を加えて、スライサーで輪切りの薄切りにしたらこれはもうなんにでもなりますね!
ゴマ塩を振っておけばキュウリの胡麻和え。
梅干しを混ぜて少し揉んでおけばキュウリの梅和え。
鰹節とお醤油で混ぜておけばもうそれだけでメインのおかずとして一食まかなえてしまいます。
歯応えと歯切れのいいキュウリは思わずよく噛んで満腹感もアップですね。
筆者が最近ハマっているのは「味の濃いものにキュウリの薄切りを混ぜる」ことです。
たとえば松前漬け。お正月料理の定番ですがこのごろ近所のスーパーに常備されるようになり、よく冷やした昆布のネバネバが夏に嬉しいスタミナ食となっております。ただ「漬け」と名のつくものはやはり味が濃い目ですね。続くと飽きが来るし、塩分も高いです。
そこでキュウリの輪切りを混ぜると、味も良い具合に薄まり、カリウムもとれて、なにより美味しい(笑)ので筆者は「むぎめしと松前漬けのキュウリ和え」がこの夏すっかりレギュラーになってしまいました。
大量安売りでさすがに余ってしまった…というときはぬか漬けにすれば日持ちもし、これは同じく夏野菜の顔・トマトにもない利点であります。今年は安心して買えますね!
野菜は値上がりするとすぐニュースになりますが、安い方はめったにニュースになりません(^^;)。たまには安い方もニュースして、喜んで食べたいなあなどと思いました。
この調子で今年、冬野菜も安ければいいですけど…w

(余談)
このコラムを書くにあたって調べものをしていましたら、このようなサイトを見かけました。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/otokuyasai.html
農林水産省の「今週のお手頃野菜」です。こんなサイトがあるんですね。
このサイトにはいろいろな野菜の価格の先週比、前年比などが大まかに書いてあり興味深いデータです。ただ毎日のお買い物で見ている体感とすこしズレはありますね。お店によっても違うでしょうし。
ただ全体的に大づかみにするのには有用な情報だなあと思いまして、引用させていただきました。