その89 知ると興味が出る
先月2019年7月、ニュースはやたらと芸能界・お笑い芸人さんのお話が多かったですね。
私は普段テレビを見ないので、ネットの文章やラジオを聞いても誰と誰が問題になっておるのか解らず、少々困惑いたしました。
無知の恥を忍んで申しますと、私は人気お笑い芸人「おぎやはぎ」のどっちが「おぎ」でどっちが「やはぎ」なのか見分けがつきません(ファンの方には申し訳ない)。「おすぎ」と「ピーコ」も怪しいし、「まな」と「かな」などは仮に片方が鏡でも気がつかないと思います(重ねてスミマセン)。
それもこれも結局は「知らない」からです。
以前当社のある先輩が「鳥はスズメとカラスしか知らない」と言っておりました。ムクドリやユリカモメを見ても「鳥だ」と思うだけなのだそうです。
ちなみに近所で見られる鳥はこうです↓。
気持ちは良くわかります。私がテレビをたまに見ると、誰をみても「ゲイノウジンだ」と思うのと同じことでしょう。
先月からの騒ぎで、私も3,4人の芸能人の顔を覚えました。すると妙なもので「ほう、あの人が・・・」と、ちょっと興味が湧いたりします。興味があるから知る、と、知ったから興味が出る、のとは、反対なようで実は同じことですね。
自分は若いころ、町で杖をついている人を見ても「足が悪いのだろう」としか思いませんでした。杖をしている人はみんな同じ「足が悪い人」で、区別がありませんでした。
が、自分が腰を痛めて足を引きずった経験をした後は、「あの人も坐骨神経痛かなあ」「あの歩き方は足というより腰が痛いみたいだな」などと考えるようになりました。
介護の仕事を経験した後はさらに細かくなりました。「手術をしたのかな?」「膝が伸びたままだなあ」「マヒがあるみたいだ」などなど。
研修などを受けるともっと細かくなり、「つま先が引っかかってるけどそういう病気だろうか」とか「杖をもっていないほうの手がこわばってるけど、脳梗塞かな」などとつい考えてしまいます。
これは全く専門教育を受けていなくても、ほんの少し知るだけで気になる、興味が湧くものです。
足の悪い人にとっては、それぞれその原因があり、痛いところも対処の仕方も違うんだということくらいは解ってきます。そうわかると医者や先輩にモノを聞くきっかけになり、知ればますます興味が出ます。
ほんのちょっとでも、やっぱり知ると知らないとでは大違いだなあ・・・と、久しぶりにテレビを見ながら考えた今日この頃でありました。
(追記)
ついでですので、しょっちゅう見られる割に名前が売れていないムクドリ君の特徴をご紹介します。