その236 食欲の秋!…に感じた変化。
十月も半ばです。
食欲の秋ですねw。
夏に失った体力をしっかり食べて回復したいところです。
介護のお仕事では「食事」はもちろんたいへん重要な要素です。日々の栄養管理から、料理をする習慣の維持、食べ物をよく噛み飲みこむ力の維持、その支援、などなど食事にまつわる仕事内容はあげればキリがありません。
筆者が勤めたグループホームでは先輩に「入居者さんの食事の『変化』に気をつけなさい」と繰り返し教わったのをよく覚えております。
以前好きだったものをあまり召し上がらなくなった。逆に、以前苦手だったものを好まれるようになった…。そういう変化を見逃すな、ということですね。
その原因は何か、いろいろありましょうが、歯が悪くなったのか、飲みこむ力が衰えたのか、手の方の問題でお箸がうまく使えないのか、はたまた持病の影響か…こうした変化を見逃さず記録し、必要なら医療につなげるのも重要なお仕事でありました。
(単に好みが変わった、ということだって普通にあるわけですがw)
以下は私事でスミマセンがこの秋、自分にも「食事の変化」が起きているなとしみじみ感じた体験をお話させてください。
今年前半、このコーナーで筆者は「麦中心の食生活に挑戦している」と書いてきました。(挑戦は筆者一人で、家人はお米を食べておりますw家人はお腹が弱いものですから)
その223 お米値上がりの折に…
その227 選べるうちにいろいろ試してみること
その後も継続しております。
今年も新米の時期が過ぎましたが、一度上がった価格は相変わらず下がらずまだまだ5キロ4千円程度で推移しておりますね。当方の「麦飯生活」もまだまだ続きそうです(笑)。
さて主食をコメからムギにして、半年経ちました。

すると主食に引っ張られて、自分の食生活にさまざまな変化が生じていることに気づかされます。
最大の変化は「あまり野菜を買わなくなった」ことです。
…これはいつも食べている麦が胚芽つきで、精米後の白米に比べてビタミン、食物繊維が非常に豊富なせいでしょうね。スーパーで野菜売り場を歩いてもあまり「欲しい」と思わないのです。「ああ、間に合ってます」という感じでしょうか。
習慣になっているぬか漬けは続けていますが、そのほかは庭に生える趣味の野菜を少し食べれば満足してしまいます。
家人にも「このごろ野菜、買わなくなったねー!」と驚かれています。…もともとかなりの野菜好きで、冷蔵庫の野菜室をよくパンパンにしていたものですから…(笑)。
余談ですが宮沢賢治の有名な詩に「一日に玄米四合と、味噌と少しの野菜を食べ…」ってありますね。子どもの頃この詩を読んで(野菜はいっぱい食べた方がいいんじゃないの?)などと思ったものですが、玄米を四合も食べたら確かに身体が野菜を欲さないのではないかと想像します。
また上記過去のコラムで「庭にジャガイモを植えた」こともお話しました。無事収穫して美味しくいただいたのですが、それ以来ジャガイモにハマってしまい食卓のレギュラーになりました。丸のまま蒸かしていただいております…そしたらひと月くらいして、家人が「なぜかこのごろおなかの調子がいい」と言うのですね。
不思議に思って調べたら、ジャガイモは白米よりずっと(3~4倍ほど)食物繊維が多い。また麦のように固くないのでもともとお腹の弱い家人もムリなく毎日少しづつ続けられたのが良かったようです。ついでに言うとビタミンもけっこうあるんですね…。
こんなことも今年、初めて知りました。
こう列挙してみると、献立だけみたら去年の今頃の自分とは「まるで別人」のように変わっています。
お米を食べず麦を食べる、野菜好きだったのがぐんと減った、ジャガイモだけは増えた…いったい何があったのかw介護職員なら心配してしまうかもしれません(^^;)。食の変化と一口に言ってもその要因は体調から社会的な「値上げ」だったり、本当に様々です。
己の変化にも敏感に、そして慎重に、「食の変化」を注視していきたいと思う食欲の秋でしたm(__)m。

家人は通勤途中におイモを求めて無人販売所を探して歩く新しい趣味を得たようですw。食が変わるといろいろ連動しますね…。