その68 栄養士部会・5
すっかりお馴染みとなりました栄養士部会、8月分です。
今回の見所は前回イマイチだった麺のソフト食と、海苔の代用品「ベジート」の実力です。先月は「大豆シート」なるものを賞味しましたが、海苔の代用品っていろいろあるんですねえ。
また新たにカボチャ、タケノコの煮物類も挑戦してみました。
では前置きなしに出来上がりを見ていただきましょう。
注目の麺(うどん)は、麺と凝固剤をミキサーするところまでは前回と同じ。今回はそれを成型して切るのではなく、ビニール袋から「にゅる」っと棒状に射出する方法をとりました。マヨネーズのチューブみたいな感じです。
結論から言って前回より格段にいいですね!
見た目も麺そのものだし、太さも調節できます。箸でつかめるし、崩れにくい(ソフト食って最初はキレイですが、食べているうちにぐずぐずと崩れてしまうのが悲しいですね)。半分食べてもまだ「うどん」の姿を保っています。
麺そのものの食感は「やわらかいお団子」のようで、コシはありませんが妙に美味しいと感じましたw。
追記に詳述しますが、別の食材としても使えそうです。
海苔巻き・・・というかベジート巻き。
今回の「ベジート」は人参を寒天で固めたもの・・・だそうです。なるほど、海苔も寒天ももとは海草、仲間といえば仲間ですね。
前回の大豆シートと同じく、海苔より歯切れがよく安全だと感じます。
味については、舌の鋭敏な栄養士さんたちは「多少、人参の味が残っている」と言っておりました。といってほんのり、気にすれば気になる、といった程度ではあります。
カボチャ、タケノコの煮物。
カボチャの煮物はこの通り、見た目もアダな美しい仕上がりです。味も変わりなくおいしいですね。独特の「中のほうがちょっとパサパサする」感じは完全に解消され、安全で美味しい成功品といえそうです。
さて、こうなるとタケノコも期待大・・・と思ったらアニハカランヤ(笑)こっちは妙に固い仕上がり、歯がない人にはとてもムリでした。味も明らかに一味落ちた感じ。
まったく、同じ煮物でどうしてこう違うのでしょうか・・・。
これまた次回の課題に。
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と、今回はこんなところでした。
今回一番おもしろかったのはやはりうどん。麺のソフトや刻み食は「やはり麺には見えぬ」「最初の一箸を入れたら総崩れになる」ものばかりを見てきましたので、これはキレイにできたなあと感心しきりです。さすがプロ。
次回も更に麺をグレードアップしていく予定だそうで、私個人的にも楽しみであります。
では来月もご期待くださいませ。
(追記)
今回かなりの成功を収めたうどん。軟らかく、口の中に貼りつかず、お団子のような食感・・・「これはお餅になるんじゃない?」試食の際にアイディアがでました。
危険食材ワースト1のお餅を作れれば、これは嬉しい成果となります!
しかしてその発想の元は。
まこと、失敗は成功のモトです(笑)。