その242 同病、相「予防」する

 介護サービスを利用する方々はお年を召しただけでなく、何かしらの病気を持たれた状態であることがほとんどです。

 昔から世に「四百四病」と言われるほど病気の症状は様々で(現代医学からしたら400なんてものじゃないと思いますが…)、そのすべてを把握している人はいないでしょう。病気の辛さの一つには「他人にはわかってもらえない」というところも大きいのではないでしょうか。

 筆者も介護職員として現場に入って、よく知らない病気を様々に見ることになりました。糖尿病、パーキンソン病、背骨の圧迫骨折…などなど、文字だけ見てもさっぱりわからず、ひとつひとつ先輩や会社の理学療法士、機会あれば医師にも聞いて支援の方法を教わったものでした。
 しかし支援がなんとかできることとその病気の痛み苦しみが分かることとはまた別ですから、やはり病気の辛さは安易に「わかる」などと言えないものですね。

 そういう事情からか、昔からこれまた「同病、相哀れむ」という諺もあります。同じ病気を持った者同士は深く同情しあうものだという意味ですね。
 筆者はこの冬、この諺をしみじみと体感いたしました。

 と、いいますのは。
 家人が先日、「…なんだか左の足が痺れる」と言ったのですね…(^^;)。

 詳しく聞いてみると、左のお尻というか足の付け根のあたりから太ももまでが痺れる。冷たい感じがする。放っておくと痺れがどんどんつま先の方に伸びていく…ということでした。
 筆者、青くなってしまいました(-_-;)。

 これは当方が3年前にやった「坐骨神経痛」にそっくりだったからです。

 坐骨神経痛がどのように辛かったのかを話始めるとこのコラムが終わってしまいますので申しませんが(笑)、まあ端的に言って「二度とご免だ」というものでした。少しだけお話すると筆者は100メートルと歩けなくなってしまう「間欠性跛行」が出まして、レジ待ちでも座り込んでしまう有様でしたので仕事も大いに減らし半年ほど治療に専念した経緯がございます。

 なので筆者は家人に「今すぐ整形外科に行ってくれ!」と強く頼みました。

 診断の結果「坐骨神経痛」とは言われなかったようですが、週に数回のリハビリを勧められたようです。そのリハビリの内容が筆者が3年前に受けたものと全く一緒だったので(やはりか、ああ危ないところだった…)と胸をなでおろしました。 

 家人が整形外科に行っている間に筆者は銀行でお金をおろしてきて、その次の日には「お値段以上」のCMで有名な家具屋さんに行き「布団と座椅子を買い替えなさい」と言いました。冷えと同じ姿勢が悪いモノですからね。家人は「ちょっとおおげさじゃないの」的な顔をしておりましたが、ここをお読みの同病の士には当方の差し迫ったココロが分かっていただけると信じております(^^;)。


(ネコにもわかるほどいい布団に替えました)

 家人はその後マジメにリハビリに通い…サボろうとすると筆者が「行きなさい!」とうるさいからかもしれませんが…幸い痛みが出る段階まで進まず、痺れもほとんどなくなったようです。ひと月半ほどリハビリに通ったのち、あとは「また痺れる様なら来てください」と一応の回復を見ました。

 このように強く勧めたのも、同じような病気を先にやったものの義務と思っております(^^;)。本当に病気に関してだけは、「経験者」の言うことほど真剣なものはないと痛感いたします…。

 同病は相哀れむだけでなく、声かけあって予防するようにしなければ…と強く思いました。
 

(余談)
 この「病院に行きなさい」に関しては筆者も後日、家人にカタキを取られることになってしまいましたwそれはまたの機会にお話させてもらえればと思います…(^^;)。