その46 黄色のゼッケン

秋も押し迫ってまいりました。

運動会、マラソン大会の季節ですね。筆者の住む東京荒川区は、都内ランナーに人気のジョギングコース「荒川河川敷」を有し、10月11月には国際マラソン大会も催されます。ふだん走ってる人たちの中にも、心なしか「気合の入っている」ランナーが見受けられますw。

そんな荒川河川敷に、ちょっと目立つ二人連れのランナーを見かけました。

イラスト1

いわゆる目の不自由な人、なんですが、伴走のリードでまったく違和感なく走っておりました。ジョギング愛好者にはサングラスを使う人も多く、複数人のグループもあります。きっとゼッケンがなかったら「盲人」だとは気がつかなかったと思います。

それで思い出したのですが、私は以前、こんな文章を書きました。

「普段着で介護」

※上記クリックで記事に遷移します。

 

「介護が必要な人だと、あえてアピールしなくてもいいのでは」という内容でした。

この場合はどうだろう?…と考えてみましたところ…。

やはり、わかりやすいほうがいいですね。スポーツは怪我がつき物ですし、「盲人」「伴走」とハッキリしているほうが安全。
時と場合により、アピールすることも必要だと思いました。

調べてみると、この「盲人ゼッケン」のシーズンは冬、だそうです。
盲人にとって団体競技や球技は難しくても、マラソン、スキー、スケートなどは「人にぶつからなければ」楽しめるスポーツ。冬が楽しみな盲人スポーツマンはたくさんいるようですね。

すこし気にしてみてみれば、きっと身近にそんな人がいるのではないか、と思います。

ゼッケンの色は、「盲人」が黄色、「伴走」が黄色か緑、が多いそうです。黄色いゼッケンを見かけたら、ちょっと気にしてみてみよう…と、この冬ひとつ覚えました。

(追記)
「盲人」という言葉を意識して使ってみました。どうも「○○が不自由な人」という言い回しに、不自然なものを感じてしまいます。差別的な言葉だ、という向きもありますが…つかう気持ちの問題ではないでしょうか。

イラスト2

なによりゼッケンに「目の不自由な人」って書いてあったら、読むのに時間がかかって危ないですよね。