その198 危ないから気を付けて使う
この文章が載るころにはやっと3月も中旬。
そろそろ暖かくなってくるでしょうか?暖房器具も手じまいになるでしょうか?楽しみなことです。
この冬、関東は例年に比べやや暖冬だったようですね。筆者の住む神奈川県では雪を見たのは2月までに1日だけ。個人的には神経痛も出ず、暖冬は助かるばかりでした(笑)。
寒さはあらゆる「痛み」の敵ですね。
春が近づくと日に日にほぐれていく身体に、それを実感します。
今冬は筆者、長年欲しいと思っていて、でもどうしようと迷っていた「石油ストーブ」を導入しました。
そろそろ出番も終わることですから、その感想など残しておきたいと思います。
石油ストーブ導入の理由は、まず当然ながら「冷え対策」。筆者は2年前に坐骨神経痛を経験し、長時間の座り仕事による冷え、筋肉のこわばりに大変敏感になってしまいました(^^;)。ストーブのじっくり温まる効果は痛み予防の強い味方です。
次に冬の「保湿」です。暖房だけならエアコンでいいのですが、どうしても空気が乾燥しますね。ノド風邪やインフルエンザが心配です。濡れタオルを干すなどの一工夫も、仕事に熱中していると乾いたまんま干しっぱなしなんて事態に…。
その点、石油ストーブでお湯を沸かすほうが保温保湿ともひと手間で済んで楽です。コーヒーもすぐ淹れられますw。
さらには電気代節約。このごろ高騰が止まらない電気代、また万が一の停電など電気ばかりに頼っていては不安という面があります。灯油なら暖房にも、いざというときストーブの上でちょっとした料理くらいできますし、リスク分散という点でもいいかもしれないと思いました。
ただ当然ながらデメリットもあります。
一番怖いのは火事です。直接火を使うストーブはエアコンや電気カーペットに比べて火事の危険が段違い。近くに書類なんか置かないように、設置場所の周りも整理して、急に地震が来たら…などなかなか気を使います。もちろんつけっぱなしで出かけるなんて論外です。
また灯油を買ってくる・注文するのもひと手間ですね。一斗18リットルとなれば自動車が必要です。筆者は配達サービスを頼んでいますが、補給のたびに電話する手間は確かに増えました。
それに換気です。部屋を閉めっぱなしでは一酸化炭素がたまるので、一時間に数分でもドア、窓を開けなければなりません。仕事に熱中しすぎて一酸化炭素中毒…なんて笑えませんからね。
実は長年、上記のデメリットも考えて、導入に迷いがありました。危ないものはやめた方がいいかな…と。
ただいきなり「危ないからやめる」の前に、「危ないから気を付けて使う」という考えで試してみようと今冬踏み切ってみました。
どうも「危ないからやめる」で済ませてしまうと、介護現場で自分がやってきたことに反するなあ(^^;)という気持ちもありまして…入居者さんに外出や料理を「やってみましょう」と言ってきた手前、ストーブくらいでしり込みするのはだらしないような気がしましたねw。
結果、導入して大成功だったと思います。冷え、痛みにはもちろんいいし、保湿のおかげか今年も風邪には無縁でしたし。それに「火の始末をちゃんとしなきゃ」と身構えることは、生活リズムにいい意味での緊張感を生みました。1か月2か月と続けるうちに習慣化し、火の確認や部屋の換気もルーティンとして身についてきました。
…こういうのも広い意味での「介護予防」といえるかもしれませんね。
「危ないからやめる」と「危ないから気を付けて使う」…この判断を急がずに、よく考えていろいろ試していきたいと思います。
余談ですが、ネコもエアコンやホットカーペットよりストーブのほうが好きなようです。不思議ですw。