その72 栄養士部会7
10月25日は晩秋にしては暑い日で、うっかり長袖で出かけた私は出先でタオルを買う羽目になりました。栄養士部会、7回目の日です。
今回の出来は以下の通り。
うどんは以前紹介した「ミキサーの後、袋に入れて押し出す」法と、もうひとつ「うすく伸ばし固めて切る」法とを試しました。
見た目はきしめんのようですね。ゲル化剤には「消化酵素」が入っており、食感の安全性には好評価がでました。うどんは総じてハイレベルな戦いになっております。
そして問題児「おでんの昆布」にも変化が・・・。
今までの部会でどうしても「固い」「磯臭い」「ぼそぼそする」「ぬるぬるして箸で掴めない」・・・などなどの悪評を一身に集めてきた昆布でしたが、今回は「表面はまだ掴みにくいが、味、固さ、匂いはだいぶ食べられるレベル」・・・になってきました。(正直この企画、毎回昆布の試食にはマイッテいましたのでw私にも「良くなった」ことはわかりました)
栄養士さんの粘り強さが身を結びつつあります。
次回のテーマはお餅、伊達巻などの「お正月料理」。これは私のリクエストですw。グループホームでは大変だった思い出が色濃いのですが、果たしてどんな工夫があるのでしょうか?
乞う・ご期待。
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しかし毎回思うのですが料理というのはエライものですね。
「介護食」を見ているとミキサー・熱通し・消化酵素やゲル化剤の手順を良く使いますがこれは本来身体がやるべき咀嚼や消化の「代行」です。
が、考えてみれば「料理」そのものがそもそも同じような(咀嚼や消化の代行)ことで、自然界に、人間が料理せず消化吸収できるものがいくらあるでしょうか?
一部の果物・野菜だけしかそのまま食べられる自然物はなく、冬になったら一巻の終わりですw。生得の歯だけではカボチャの皮さえ突破できません。その歯すらなくなってしまったら?・・・
我が家で実験↓。
介護食といって別段変わったことはなく「そのまま食べられないものをどうにかして食べられるようにする」、目的は料理と一緒。
調理済みの食品があふれるばかり売っているいま、つい忘れがちですが・・・。
料理は「できるとカッコイイ」程度のモノではなく、実は「出来ないとイノチがない」ものかも知れません(^^;)。
(しかしニンゲンはなぜこんなに消化能力が弱いのでしょうかwどんな動物だって生の自然物を食べているのに・・・不思議でなりません)