その45 『介護ビザ』あれこれ。
「今年度の介護福祉士試験には、従来の30倍の申し込みが殺到しました!」
ラジオから流れたニュースに思わず我と我が耳を疑ってしまいました。
「な、なぜ急に介護職がそんな人気になったんだ?」
・・・よくよく続きを聞いてみると、例年の30倍なのは『外国人の受験希望者』だそうです。
というのも去年(2016)外国人の在留資格(ビザ)に、介護職が追加されたのが原因のようですね。介護や介護に関わる仕事に就労する場合、最長5年のビザが発行される…いわゆる技能ビザの一種で『介護ビザ』と通称されております。
日本で働きたい外国人の方々、特にフィリピン、ベトナムなど東南アジアからの介護職希望者が多いとのこと。
日本の少子高齢化・介護職の人手不足の折、「外国人労働者を介護の現場に受け入れよう」と決まった『介護ビザ』…「介護を外国人まかせにしていいのか!」と賛否両論ありましたが、ついに施行されるんですね。
しかしそれにしても受験希望者30倍とはすごい。日本で働きたい外国人の方がそれだけたくさんいるとなれば、現場にも大きく影響があるだろう、と調べてみましたら…。
実際の数は、1000人にも満たないようです(苦笑)。過去3年間で東南アジアから受け入れた医療・介護職希望者は約4600人。全員が合格できたとしても、日本で働く人がどれだけあるかは未知数で…(そもそも留学生なのですから、知識と経験を本国に持って帰るのが本筋です)。
議論が盛り上がっていたのでつい大きく考えておりましたが、実際には「外国人まかせ」にできるほど急に増えてはくれない、ということですね。
外国人の介護職員さんが増えてくれることを見守りながら…やっぱり基本「自分のことは自分で」が介護というものなのでしょう。
せっかくなのでベトナム語の「ありがとう」はどういうのか調べてみました。
…私のパソコンでは打てない文字でした。発音は「カン・ウン・バン」だそうです。
(追記)
異国で慣れない言葉、知らない文字を使って介護の仕事をする…想像するだに難しいことです。仲間にそんな人がいたら、私は尊敬します。
…Kさんは「バ」の発音がニガテで「バカ」を「パカ」と言ってました。優しい響きですね、パカ。