その109 動けないときのしのぎ方
先日、当社にて本の出版企画の打ち合わせがありました。編集プロダクションのSさん、文章担当の本社・和田氏、マンガ担当の私・梅熊と、三者揃っての話し合いです。外出自粛期間が長かったので、リアルに人間が会って話し合うのは久々な感じ。きっといま日本中がそういう気分なのでしょうね。
さてこの本の企画は実は今年初めにすでにスタートしており、自粛騒ぎによって中断されていました。色々と確認も踏まえつつ、お話を進めていると…当社の和田氏がポツリとこう言いました。
「梅、オマエはここ数か月、ずっとこれ(指を振って「マンガを描く」のジェスチャー)やっとったんやろ」
…なるほど。
たしかに和田氏はふだん研修・講演・会議・現場に顔出し…で常に人間と会っている。コロナの期間はそのほとんどを封じられていたわけですね。
一方、私はマンガをはじめとした「制作」が主な仕事です。紙とペンがあれば一人でできる、送るのもメールでOK。人に会えないダメージは正直、ほとんど受けていません。
「…それがマンガ家と、オレら『ライブの人間』との違いやな」と、和田氏は言いましたw。
まだ60代、健康な和田氏がそうなのですから、自粛が「そもそも活動量の少ない高齢者」に与えた影響はどれだけのものか、と思われます。
介護予防では、
・食習慣
・運動習慣
・対人接触
・知的活動習慣
・睡眠習慣
を重視しますが…。
自粛では運動と対人接触はほとんどムリ。知的活動も研修や教室には行けない。こうなれば腹も減らないし眠くもなりませんw悪循環です。
やる気があっても出来なくなるのは、自分の心身状態だけでなく…社会の都合にも左右されるんだと今回強く感じております。
ここ数か月、日課のジョギングに行くと、明らかにランナーの数が増えています。
また公園、河原に、カメラをもった人を多く見かけます。
ジムに行かずにできる運動、ひとりですぐにできる気軽な趣味・創作活動を皆さん模索されているのでしょうね。
元気なら動くのが一番いいのは間違いないのですが。
動けないときのしのぎ方も考える必要があるな、と思いました。
自粛のくれた教訓ですね。
(追記)
私は自粛期間中、本の出版企画が伸びてしまったので、その時間を使ってこんなことをしてました。
…マンガは趣味としても孤独に強いですよw