その02 本年もよろしくお願いいたします
めでたく無事に、2016年となりました。本年もよろしくお願いいたします。
さておせちも初詣も終わり、はや七草粥の用意をはじめねばなりません。春の七草、覚えておいででしょうか。セリナズナゴギョウハコベラホトケノザ、スズナスズシロですね。これはなぜか子供のころ呪文のように唱えて覚えたものですが、お若い方はもう知らないかもしれません。
介護施設ではこのように季節の行事を大切にするところが多くあります。私も職員になりたてのころ(夏に入社)すぐ七夕をやりました。入居者さんと一緒に短冊を書いて。入社したてで何事にも気の小さい私は短冊に「仕事、長続きしますように」と書いて入居者さんに笑われたのを良く覚えております。
これはただ単に楽しみのためにするのではなく、行事により季節感や時間感覚を失わないように、という配慮があると言われます。単調な生活は脳の働きを余計鈍らせてしまう、季節行事はリハビリの一環でもあると教わり、大事なことだと知りました。
七草が終われば鏡開き、次は節分、次はひな祭り、お花見・・・こう行事を追ってみると、確かに季節感が保たれます。お餅、七草粥、豆まきや恵方巻、雛あられ柏餅・・・食べ物の姿や味がイメージされてきます。生活に「ああ、あれ用意しなきゃ」とハリが出てきます。とても大事なことですよね。
ちょっと面倒だったり煩わしかったり・・・でもやっぱり楽しかった。今年も一年そういう風になりますように。
(追記)
しかしこの冬は暖冬で、季節感が狂いそうですね。コンビニには正月松の内から早や「恵方巻ご予約」のノボリが立っていましたが、ちと早すぎやしませんか。三日、荒川沿いを歩いていたら「ボオ、ボオ」とウシガエルの声がしました。あんまり暖かいので冬眠から覚めてしまったようです。