その126 自然災害と感染症

2月14日、福島県沖を震源地とする最大震度6強の地震がありました。
私は東京在住ですが、なにぶん夜のこと、驚いて飛び起きました。長い揺れに本棚を抑えながら、家人の無事を確認し、少し収まったら非常用持ち出し袋にとりあえずの貴重品(携帯電話と通帳・カード)を放り込んで。
揺れが止まったらラジオを持って一応外に出てみました。
マンションの外廊下に出ている人は、私の外に一人だけおられました。

地震情報を聞きながら、(これは明日はまたひと騒動になるかな?)と思いましたが…どうやら鎮静化し、物資の不足や買占めなどは起きずに済んだようです。

それ自体はいいことだと思いますが…逆に、報道の雰囲気として(え、もう収まったってことで、いいの?)と拍子抜けもいたしました。

不安をあおる気は全くないのですが、今はとにかく「密を避ける」のが大事な時期。
このようなときに自然災害、避難所生活…となったら、どうやって感染症を防げばいいのでしょうか?古来、自然災害と疫病はセットであったはず。もともと流行っていなくても不自由な集団生活から新たに病気が発生してしまいます。
弱り目に祟り目という言葉もあります。この機会に感染防止と自然災害について議論が盛り上がってこないのは油断ではないかと感じました。

私が2014年に受けた当社の研修では、当社の各介護施設に災害対策をインタビューしに行き、感じたことを発表しあう時間がありました。
当時は3・11から3年目です。さまざまな対策がなされてはいましたが、それでも「まだまだ甘い!」と意見百出したものでした。自分も(3年で危機感って薄れてしまうのか)と反省した次第です。

たとえば懐中電灯ひとつについても。各施設に常備し、電池もチェックしていても。「停電になったらどうやってその懐中電灯を見つけるのか?」こういう具体的な…素朴な疑問に答えられなかったりします。
決まった場所においても転がってしまうかもしれない。その場所まで行けないくらい家具が倒れるかもしれない。…そこまで考えて置く場所、管理法を決めないと無意味だったりしますね。
いっそ夜勤職員はペンライトを常備すれば、と意見が出ましたところ、ペンライトでは片手がふさがる、ヘッドライトにすべきだとさらに意見が出ました。
正直、本当の本当に安全を期するならそれもやり過ぎではないと思います。

まして今は感染症。要介護者でない健康な人だって、なるべく自宅で過ごすようにしている時期です。
もし災害でライフラインが止まっても、できるだけ自宅で過ごせる工夫はもう一度見直すべきだと思います。

月並みですが具体的には食料品消耗品のローリングストック・必要なものをなくなる前に常識的な量で備蓄し、古い方から使っていく方法…でしょうね。コロナ初期にも叫ばれた方法ですが。
また電気ガスが止まった時のため、電池とガス缶の備蓄。水の備蓄は一般家庭では難しいかもしれませんが、お風呂のお湯でもとっておけばトイレくらいは流せます。
こうなると冷蔵庫が止まっても腐らない糠漬けは、缶詰レトルトで不足するビタミン源として優秀だなあとまた見直したり…。

自然災害にも「リモート」で対抗せねばならない時期。
ひとつ気合を入れて準備しなおそうと思います。

(追記)
そういえば去年卓上コンロを買い替えたのですが、非常に性能がよくなっていますね。これは非常時にも頼りになりそうです。

お湯があるなら、魔法瓶があるとさらにいいですね。

出来た後ひと煮立ちすればより完璧。ガスはほんの5分ぶんくらいで済みます(^^)