その137 ゆっくりやるしかないこと
この文章が掲載されるのは8月の半ばだと思いますが、書いているのは7月の終わりです。
よって、長引くコロナウイルスのワクチン接種がどうなったか、オリンピックはどうなったかなど、気になることがたくさん。とくに7月には、オリンピックをめぐって納得のいかない話題だらけで…きっとこの文章が載るころには、またぞろおかしなことになってないか、いまから心配でもあります(-_-;)。
どうも人間、未来に希望がないと(笑)元気が出ませんね。
このコーナーでは意識的に暗い話題は避けておりますが、能天気なわけではなくw、しょんぼりしてると免疫力が落ちる…と、思うからです。世の中そんな話題だらけですからね。介護、また自らの健康に悪い思考はやめておきたいと思います。
暗い状況、先の見えない状況では、なにかワザとにでも「これから良くなること」を見つけていきたいものですね。
…その意味で、わが身のハジを顧みず告白いたしますと。
筆者は、去年から今年にかけてある病気を治しました。治療に長期間かかる病気なので通院開始に二の足を踏んでいたのですが、暗い世相とわがココロを鑑み、せめて体くらい「これから良くなる」ようにしたい…と思ったのです。
大げさに言いましたがなんのことはない、「水虫」なんですけど(^_^;)
(どうでもいいんですが、水虫ってなんでちょっと恥かしいんでしょうか…別に悪いことじゃ全然ないですよね…)
毎日お風呂に入っていてもなぜか不思議とかかるときはかかってしまうので、実は長年悩まされていました。筆者の水虫は皮膚の荒れもかゆみもあまり強くはありませんが、とにかく気を使います。プールや銭湯にも気兼ねなくいきたいし。といって、このしつこい病気、本当に治るのかなあとかなり心配でした。通院しても治らなかった、なんて話もよく聞きますので…。
余談ですが、介護施設の利用者さんにも水虫を持たれた方がままあります。お風呂上りなど薬を塗るのも介護職員の支援のうちですが、厄介なことに水虫が爪に入ると分厚く変形してしまいますね。これをケアするのは厳密には看護師のお仕事で、介護職員がしてはいけない決まりになっております。
高齢者、認知症のある方には自分で清潔を保ち、毎日薬を塗るのは難しい注文ですから、たかが水虫といって放置できるものではありません。進行すると見た目にもひどい症状になってしまいます。…というわけで、介護職員としては水虫は仇敵、というイメージですw。
で、結論から言いますと筆者の水虫は「完治」しました。
もう皮膚も爪もかゆみ、痛み、見た目ともにすべて異常なし、です。
ただ完治するまでに正直言って「半年」かかりました(^_^;)。かゆみや皮膚の異常は筆者の場合1か月で引っ込んでしまいましたが、水虫の治療とは要するにしつこい白癬菌が増えないようにこっちもしつこく薬を塗り続け、細胞の入れ替わりを待つ作戦なのですね。持久戦です。
世の中には、「ゆっくり治すしかない病気」が確かにあると身をもって知らされました<(_ _)>
でも、変な言い方ですが治療中はなにか「希望」がありましたねw。
長引くイヤな状況の中、あきらめずに、根気のいる作業(例えば水虫の治療)に打ち込むというのはなかなか悪くない気分で、「とにかく足の裏だけは治る」と確かな手ごたえがありました。
その伝で筆者今年は4月から「禁煙」、6月から「禁酒」など、とにかく「半年後今より良くなっているようなこと」をなにか見つけてやっている次第であります。災い転じて…じゃありませんが、こうでもしないと体も心も参ってしまいますからね!
とはいえ、早く世の中が落ち着いて、普通に明るい話題も聞きたいのが本音です。
当方このままでは、もう治す場所もなくなってしまうのですが…(^_^;)
(追記)
去年の7月『マスクができない人もいる』と冠してコラムを書きましたが、すっかり慣れてしまった今、すでに隔世の感があります(^_^;)。それにしてもまる1年以上続くとはさすがに予想外でしたねー…。