その151 介護用具パンフレットのイラスト
2022年も4月になりました。もう一年も4分の1過ぎたのですね。コロナ騒ぎが始まってから、時がたつのがイヤに早いような気がいたしますが…(^^;)
さて新年度ということで、人も環境も何かと新しくなる季節です。
先だって、当社の介護用具パンフレットも表紙デザインなどを刷新するとのことで、筆者もイラストをお描きいたしました。こんな感じです。
介護用具といいますと、どんなものを想像されるでしょうか?
一番はやっぱり車イスでしょうか。それとも、リクライニングベッド?玄関に車イス昇降用のリフトがついているお宅もたまに見受けられます。
介護用具専門店でなくとも、大きめのホームセンターでは歩行器(シルバーカー)はもちろん最近は車イスも販売しています。最初見たときはビックリしましたが、それだけ需要が増えているんですね!…杖に至っては、100円ショップにも置いてある有様です。
今年の初めには所ジョージさんの深夜番組で「躓きにくいようにつま先が少し上がっている靴」が紹介されていましたが、通販ではなくバラエティで介護用具が紹介される時代なんですね。
筆者は介護のイラストを描くとき、介護職員ではない、ふつうの友人知人にも必ず見てもらっています。
「何のイラストかわかる?」と聞いてみるのです。
介護職員としては普通だと思っていたことが、意外と知られていないといつも発見があります。
例えば3つ目にあげたイラスト、ベッドの前の手すり。これが何なのか、見たことがない友人がいました。
下のマットに手すりが固定されていて、イスの近くや玄関など立ち座りの多い場所で使うのだと言うと、「手すりが持ち運びできるのか」とけっこう驚いていました。たしかに、言われてみれば移動式の手すりというのはまだ日常化していませんね…。
(ついでに言うと、「でもこういう専門品は高いだろう」という意見も必ず聞かれますw「使わなくなったとき場所をとる」とか…介護用具はレンタルや、介護保険が使える場合があることも、もっと知られてほしいところです)
ただこの手すり。まだ40代の筆者も切実に欲しいと思うときがあります。それはギックリ腰をやってしまったとき…。
腹筋に力を入れると痛みがほとばしるギックリ腰では、布団から起き上がるのが全くの一苦労。ただでさえ寝起きは体が硬いのに…。この時ばかりは「あの手すり、5万円までなら出す!」と朝から思ってしまいます(笑)…イヤですねえ腰痛は(^^;)
ほか、先だって坐骨神経痛が出てしまったと描きましたが。痛みがひどいときには「買い物に車イスがあれば…」と思いましたし。治療のため、寝具の見直しでマットレスも買いましたし。作業イスも見直そうかなと思い「イス 腰痛」などで調べると、今はすごいたくさんの腰痛予防イスが出ているんですね!こういうのも大きな意味では介護用具に近いですね。
以前もこんな記事を描きましたが…。
自分自身、高齢者に近づくにつれ「日用品の介護用具化」がグッと身近に感じられる今日この頃です。
逆に、「介護用具の日用品化」といいますか、デザインにしろ価格にしろ、だいぶ普段使いに近いものが出回っていますね。躍進目覚ましい分野といいますか…。
ぜひパンフレットなど見ていただき、介護用具に興味を持つきっかけにしていただけたら幸いです。
(追記)
先日、近所でシルバーカーをこのように使っておられる老夫婦を見かけました。
シルバーカーの荷台は確かに座れるものがありますが、向きを逆に、押す人と向かい合って、足の下には杖をかませて足置き台にして歩くお二人…オリジナル使用法でした(笑)。手でつかむところが欲しかったのか、向かい合った方がお話がしやすいのか。まあそもそもシルバーカーは基本「一人用」だとは思いますが…(^^;)。
意外とこんなところに、新たな「介護用具」のヒントがあるのかもしれませんね。