その71 「Cm(H2O)n」

先日スーパーで買ったフランスパンに「ローカーボ」と書いてありました。よく見ると、カップ麺やうどんなどにも書いてあります。
はてローカーボとはなんぞや?

調べたところ「カーボ」は炭水化物。ローカーボで「低炭水化物食品」なる意味だそうで・・・。

ダイエットに詳しい方なら、すでにご存知でしょう。近年、定番商品だそうです。しかし糖質オフを通り越し、主食・炭水化物そのものまでオフになってきたんですね。

少し昔の話ですが、料理研究家の鈴木その子さんをご記憶でしょうか?真っ白なお顔が印象的なあの方です。彼女が昭和55年に出した『やせたい人は食べなさい』(祥伝社)は「とにかく白いご飯が大事」という信念に貫かれた本で現在の流行と真逆でした。
・・・この本は100万部以上売れました(実家の母の本棚にもありましてよく覚えておりますw)。

38年前と今と、人間の肉体になにか真逆の変化があったとは思えませんが。
健康法、ダイエット法は世につれ人につれといいますか、複雑というかいい加減というかwどうにも何が正しいのかよくわかりません。

しかしリクツはともかくとして、私には「炭水化物抜き」は実行できそうにありません。たとえば、お店に入って。

・・・これは悲劇です、拷問です。人生が灰色に見えます。

ハンバーグとスープが暖かな湯気を立てていれば、やはりパンが欲しくなります。カレーの隣にナンがいなければ孤独に苛まれます。たとえチャーシューが10枚乗っていても、麺がないラーメンを愛せますか。私はムリです。

ご飯がないならせめてお酒でも?・・・お酒だって米です、麦です、芋です。もとは炭水化物ではありませんか。

「炭水化物を食べなくても大丈夫」なる研究結果もあるそうですが、「個人的」には3日ともちません(笑)あくまで「私は」ですが、お米を抜くなら30分走るほうを迷わず選びます。

炭水化物を制限するのは、もともと糖尿病の食事療法だったそうで、病気の方には必要なことですが・・・。健康な人にはどうでしょう。ちょっと極端な気がしてなりません。

宮沢賢治は「一日に玄米四合と、味噌と少しの野菜を食べ」と言いました。

日本では毎年、お米を祀る「新嘗祭」が行われちゃんと国民の祝日にもなってます。

そんな祝日はない?
いえ、11月23日「勤労感謝の日」がそれです。戦後、名前が変わりましたが。

・・・あまりお米を嫌うのは、やはりよろしくないように思います・・・。

(追記)
さて冒頭の化学式は高校生の折、授業で聞いたものです。

・・・あまりに大雑把な話ではありますがw妙にナットクしたので良く覚えています。