その20 日本人「世界一」テニスプレイヤー

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いやあ、リオの大会、大盛り上がりでしたね!個人的には、テニスの銅メダル、興奮いたしました!

…オリンピックではありません。パラリンピック競技「車椅子テニス」男子の話です。

今、日本人テニスプレイヤーといえばなんといっても錦織圭、少し前なら松岡修造でしょうか。近年話題の日本テニスですが、まだ世界チャンピオンは輩出していません。疑問に思ったある記者が、ロジャー・フェデラー選手(元世界チャンピオン)に「なぜ日本からは世界一がでないのか?」と聞いたところが、「何を言ってる。日本には、クニエダがいるじゃないか!」と答えたという…こんなエピソードを聞いたことはないでしょうか?

「クニエダ」とはリオパラリンピック銅メダル(ダブルス)の国枝慎吾選手のことです。国枝選手は、車椅子テニス界の押しも押されぬ世界一、圧倒的な王者です。シングル、ダブルス問わず大活躍、「グランドスラム」達成者といえばテニスファンならずともその凄さがわかるでしょう。「日本人の世界チャンピオン」はとっくに存在していたのです。記者が知らなかっただけ…。

介護職についた5年前、はじめて「車椅子テニス」の存在を知ったのですが、いやあ凄いものですね!私自身学生時代テニスをしていたので、「車椅子でテニスなんて…」と思ったのが大間違い。見たことのない方は、是非一度ごらんください。とにかく大迫力でカッコイイのです。

パラリンピックを見て、「障害とは」「介護とは」などと考えるのは野暮というものでしょう。完全に「アスリート」であり、オリンピックと何も変わりません。もうパラを別立てにしないで、新競技「車椅子テニス」としてオリンピックで一緒にやればいいのに、と思ってしまいます。もちろん、テニスだけでなく他の競技にもいえることです。

前述のフェデラー氏「日本にはクニエダがいる」発言は、障害の有無をそもそも問題にしていません。同じ選手として、単純に「強さ」を認めています。

そんな姿勢こそ、障害とのまともな向き合い方なのではないか…と思います。

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(追記)
それにしても車椅子テニスはすごいです。車椅子なので急な方向転換ができず、一度相手に背を向けてクルっと回ったりします。打った瞬間に、「帰ってくるボール」の行方を予測して動いてるんですね…時速200キロ近い球のやり取りの中で…いや、人間業じゃありませんw。