その39 電話は「かけ放題プラン」で。

私事で恐縮ですが、実家の母が介護施設に入居し、自宅介護に一段落つきました。今回は介護職員としてではなく、サービス利用者の家族として感じたことを書いてみます。

率直な感想は「介護というのは、よく電話が鳴るもんだなあ!」ということです。

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二人の姉は仕事の都合で、日中は電話を取れません。私が連絡係をひきうけたところ…病院、ケアマネさん、訪問介護事務所などから3日と空けずに電話がかかってきました(母は人工透析を受けているので医療の電話が多くあります)。ほかにも銀行や証券会社など、母の付き合い先もろもろから。
電話は移動中でも仕事中でもかかってくるので取れないと「急な用事かなあ」と気になって仕方がない。時間を作ってかけなおしても相手も忙く、すれ違いが多い。こりゃなかなか大変だと感じました。医療やお金の話は本人や家族に直接説明する義務があるとかで、留守電やメールで済ますわけにはいかないのです。

そこで、ふたつ工夫をしました。

一つは姉二人と事前に打ち合わせしておくこと。例えば「医者の言うことは基本的に聞く」とか「お金の話は即答せず長女にまわす」とか「話した内容はメールで姉弟みんな共有する」などです。あとあと混乱しないように、家族の意見を統一しておきました。

もう一つは電話の先手を打つこと。病院やケアマネさんなどよくかかってくる相手には「毎週何曜日の何時に電話します」とこちらの都合のいい時間で予約してしまいました。これならすれ違いもなく、緊急の電話以外かかってくることはなくなりました。

以上の工夫で、電話ストレスはほぼ消滅。医者もケアマネさんも「いつも連絡のとれる人で助かる」と言ってくれました。地味ですが効果的な対策だったと思います。

…この方法を実行するには「電話かけ放題」プランにしておくことをオススメします。メールやアプリの無料通話では、病院や銀行には繋がりませんので…。

(追記)
私は昭和55年生まれ、成人してからは、仕事も友人との連絡もほとんどがメールです。たまに電話が鳴ると「なにごとが起こったのか!」と身構えてしまいますw。

介護の連絡は特に、忙しい人にやさしくて便利な方法が確立されて欲しいと思いますね。

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