その201 意外とストレス解消に?細かい手作業
5月になりました。
新年度になって一か月。何かとリニューアルが多く、筆者も当社の介護用品パンフレットの表紙に新しいイラストを描かせていただきましたm(__)m。
お見掛けしたらどうぞよろしくお願いいたします。
(ちなみに、はじめ右下のようなイメージを提出したら「いま男性の相談員を募集中なので男性を大きく」との注文があり、変更になりましたw。就職希望者さん、ぜひご応募ください!)
さてこう陽が明るく暖かになってくると、窓を開け、家の中も風通し良くしたくなりますね。目に鮮やかな新緑。一年でいちばん気持ちのいい季節ですが。
が、介護職員としてはもうそろそろ「梅雨」「防カビ」「食中毒予防」などを意識しなければならない季節でもあります(^^;)。なかなか油断させてくれませんね…w。そう、暖かくなったら窓を開けて掃除なのです。
当社の介護施設では利用者さん、入居者さんと一緒になって掃除をいたします。もちろん細かいところ、消毒液を使うところ、力のいる作業(前回お話した布団干しなど)は職員の仕事ですが。居室やリビングのホウキ掛け、食器洗いなど日常のお掃除はなるべく入居者さんと協力して行います。
そんななか妙に人気が高かったお掃除は、
鍋、釜、ヤカンの焦げ落とし
でした。
毎日使っているこれらの調理器具はもちろん使用後には毎回洗剤で洗い、夜には夜勤の職員が消毒作業をしております。特に梅雨どきにはとても重要な作業です。
が、火による焦げのような黒ずみ、金属表面に薄く浮き出る錆び色などはどうしてもたまっていきますね。これらは不潔なものではありませんが、たまに磨いてあげると金属のピカピカな色合いが戻ってきます。するとどうしても見た目に「キレイ」なので、一度磨き始めると妙にハマってしまうものです。達成感があるのですね(笑)。
ちなみに筆者が勤めたグループホームではこの鍋磨きがなぜかかなり本格的で、金属磨きの研磨剤「ピカール」を塗り、レジ袋を手袋にして力を入れてこすり落としておりました。金属の地肌が見えて光った瞬間には入居者さんたちから「わあー!」「キレイ!」とお声が上がったものです。アレは確かに楽しかった思い出です。
これは気持ちまでピカピカするというか、一種のストレス解消効果があったのではないかと思いますw。入居者さんたちが意識を集中し、一心不乱にお鍋を磨く姿というのはいつにない真剣さを感じた覚えがあります。
「手作業」が認知症予防に効果があるということは近年すっかり常識になりました。指の繊細な動きとおしゃれ心を刺激する「化粧療法」なんて言葉も流行っているようです。
手指は「第二の脳」と言われ、動かすことで血流その他脳に良い影響がある…そこで近年は「テレビゲームが脳にイイ」などと3,40年前までとは真逆な学説まで出ている模様ですw。ちなみにシューティングゲームが特にイイとか識者は言うようですが…ゲームくらい好きなのやればいいじゃないかとも思いますが(笑)。
お話を掃除に戻すと、介護職員として「ここを放置してはいけない」と教わった場所はいくつもあります。特に食中毒関係、台所のなかだけでも、
・包丁、まな板の消毒。大きな容器にお湯を張ってハイター液を作り浸しておく。またはスプレー式の消毒液をかける。介護施設では毎晩やる。食中毒の予防。
・電子レンジの掃除。レンジの中は細かい脂やゴミが張り付いており、本当はこまめに掃除しなければならないのですがナベカマほどは洗いません。たまには濡れ布巾などをチンして、蒸気で浮いた汚れを拭きとること。
炊飯器も同様です。
・冷蔵庫の中の掃除。冷蔵庫内を清潔に保てば食中毒やニオイの予防だけでなく電気代の節約にもなる。たまには棚板やポケットを外し、布巾でふいてやること。冷凍庫の霜もとること。同時に賞味期限切れのものが残っていないか確認。
・「粉もの」の密封を完璧に!砂糖、小麦粉、とくに「ホットケーキミックスの粉」は害虫の大好物。輪ゴムで適当にではなく、きちんとしたジップロックや袋ごとタッパーにいれて保存すること。
…などなど、です。
筆者も仕事にしているうちにどうも自宅も気になってしまって(なにしろ内部監査などでよそ様の仕事場までチェックした手前…)たまにウチでもやっています。
なかでも「鍋磨き」はほとんど趣味と化していて、なにか調子が出ないとき、仕事に行き詰ったときなどゴシゴシ磨き始めてしまいます(^^;)。
お金のかからない趣味で認知症予防にもなるということで、今回ご紹介してみました。なかなか楽しいです(笑)。