その40 8月11日!
去年(2016年)からお休みとなった8月11日。何の日か、もう覚えましたでしょうか?
『山の日』であります。
夏休みやお盆に近いのでお休みが目立ちませんが、20年ぶりに制定された、8月初の国民の祝日。慶賀なことであります。
日本は国土の6割以上が山地、海なし県も8つあります(栃木、群馬、埼玉、長野、山梨、岐阜、滋賀、奈良)。海なし県・群馬に生まれ育った私は「海の日」があるのに「山の日」がないのは不公平だと考えておりました、このたびは感動の至りw。
さて介護においても、前回お話した実家の母が入所した群馬の施設を訪問してみると「やっぱり東京とは違うなあ…」と驚きます。
まず建物がでっかい。駐車場がだだ広い。部屋数が多いので入所待機が少なく、期間も短い。車がないと生活できない地域なので、病院などの送迎はほとんど標準装備。地価が低く、家賃の分サービス料が安い…などが東京よりいい点です。
逆に、歩いていける場所に商店や公園が少ない。周りが田んぼばかりで地域社会との関わりが薄く、外出や行方不明のとき近所の目が期待できない。施設内の生活だけでは変化に乏しく、車の外出では行動が制限されてしまう…などは群馬のほうが悪い点かと思います。
一口に介護、国のやっている保険事業といっても、現実には地域差が厳然とあるんだなと実感しました。
考えてみれば日本には海、山以外にも大都会もあれば過疎地もあり、平野も丘陵地も離島さえもあります。その全てに介護が必要な人が生活しているはずで、その実態は地方色豊かに、それぞれ長所短所があるはずです。
自分に介護が必要になったら、どんな介護を受けたいか?その前提には「どこで」介護を受けるかが大きな要因になっているんだなと改めて気づかされました。
山の日を機会に、介護の地方色比べをしてみるのも一興かと思います。
…私は体が弱っても、歩いていける範囲に本屋がある地域がいいですねw。
(追記)
地方では自動車がないと生活できないところも多く、特に群馬県は自家用車保有率が全国一の「クルマ県」です。普通免許のない私は、たまに姉と実家に帰っても役立たずの烙印を押されておりますw。
東京に出てこなければ、そもそも介護職員になれなかったでしょうね。