その25 百年ではじめてのこと
12月も15日になりました。正月の挨拶をしたのがまるで昨日のよう(月並みでスミマセン)ですが、本当に早いものです。今年も一年、ありがとうございました。
この時期になると毎年「今年の10大ニュース」などが発表されますね。皆さんは、何を思い出されるでしょうか。
4年に一度のオリンピック、
10年に一度の台風被害、
50年に一度の東京、11月の雪でしょうか。今年は「めったにないこと」の当たり年だったようです。
が、もっと珍しい事実があります。先月26日、総務省が発表した「国勢調査」の結果です。
『日本の総人口1億2709万4745人。調査開始以来、初めて人口減』
国勢調査の開始は1920年、昭和が始まるころです。以来約百年、戦争中さえも増え続けていた(!)日本の人口が、ついに減少に転じました。
少子高齢化といわれてすでに久しい感じですが、それでも微増を続けていた人口。これからはいよいよ減少、さて、いったいどうなっていくことやら・・・。
介護職員としてひとつハッキリいえるのは「介護の仕事が増えることはあっても、減ることはない」ということでしょう。お年寄りが増え若い人が減るのですから当然です。むしろ専門職に限らず、介護に無関係でいられる人はいなくなっていくでしょう。どんな状況、職業の人でも、介護に関わらざるを得なくなっていく。
私はこれを、変に悲観ぶって言っているのではありません(笑)。「このままでは福祉が立ち行かなくなる!」と不安を煽る風潮もありますが・・・逆にいいことなんじゃないかと思っています。
なぜならいろんな人がいろんな立場から介護に関わらざるをえなくなれば、自然といろんな意見が出てくると思うからです。「このまま」でダメなら「どうしたらいいか」必ず考えるからです。政治だの福祉だの任せきりにせず、自分自身が考える。多くの人が考えれば、それだけいい知恵がでてくるというものでしょう。
介護職員はそのとき「介護についてちょっと先に知ってる人」として、いい役割を果たせるんじゃないか・・・そうなったらいいなと思います。
来年もこのコーナーにて、皆さんとお話しながらちょっとずつ勉強していきたいと思っております。
よろしくお願いいたします。
(追記)
別に大晦日だけが特別なわけではありませんが、年越しの夜勤に入られる職員さん、本当にお疲れ様です。トラブルのないことを今から祈っております。