その189 コンビニ、スーパー、都市型小型食品スーパー…
コンビニ、利用されてますか?
筆者は自宅からスーパーが近いので、あまり日常コンビニに行く機会がありません。たまに出先などで数か月ぶりにコンビニにいってみると、正直(わ、またずいぶん値段あがったな…)と思うことしばしば。
これはコンビニだけでなく全国的に値上げが続いていること、久々に見たからインパクトが強いことなども理由でしょうが、それでもスーパーと比べるとやっぱり割高だなあという印象はありますね。
それに加えてここ最近、コンビニは高級志向を打ち出しているところが多いようです。
ネットで「コンビニ 高級」と検索すると、さまざまなニュースが浮かび上がってきます。気になる見出しを拾ってみると、
「コンビニグルメの本格志向続く」
「コンビニ・トレンドは高級&おうち時間」
「コロナ禍なのに、コンビニの高級おにぎりが売れ続けた理由」
「コロナ後コンビニは高級志向に?」
…などなど、枚挙にいとまがありません。
大きな原因にコロナの自粛生活があるようで、お出かけもできない日常、近場でちょっといいものを…というニーズに応えているようです。
しかし値上げに高級志向となれば当然足が遠のくお客さんもあるわけで…ある調査によると大手コンビニ3社はここ数年、客数が約1割減。それでも客単価売り上げは1割増しだそうです。ん、じゃあコンビニ商品の値段は単純にいって2割近く上がっているということでしょうか?…うーん(-_-;)。
客数が1割減ということは新規の「高級志向客」が増えたわけでもないようだし。やっぱりこれは「コンビニ高い」と感じるお客が離れているんじゃないかと思いますが…。
こういう値上げのニュースには「安いスーパーにいけばいいじゃないか」「自炊やお弁当を頑張れ」という反論が必ずついて回りますが、そう単純なことでもないですよね。世の中には時間的にスーパーに行けない人、身体やご家庭の事情で自炊やお弁当が作れない人もたくさんおられますから。それこそ介護や福祉の対象になる人から、夜勤の人、会社が遠い人、仕事場の近くにスーパーがない人…さまざまです。
筆者の自宅(神奈川県)近くのスーパーは土日の混雑がものすごく、レジに文字通り長蛇の列ができますね。カゴを2つも3つも重ねて、自動車でまとめ買いしておられるようです。やっぱり平日これない人が多いんだろうなあ、でも休みの日まで車出して大変だよなあ…と感じます。
その点、都心ではいま「都市型小型食品スーパー」が大流行り。店舗はコンビニほどの大きさで、品ぞろえと価格はスーパー寄りという。さすがに大型スーパーほどではないにしろ、コンビニの手軽さとスーパーの安さのいいとこどりをしたようなお店です。時間も6時から24時までなど、仕事の行き帰りに寄れるのがいい。筆者もよく利用していました。
これは「時間的にスーパーになかなかいけないけど、いつもコンビニでは高くつく」という層のニーズにピッタリはまっていると思います。特に駐車場の少ない(まとめ買いに自動車を使えない)都心で流行するのは実感としてよくわかります。
地方でもこれから高齢化で自動車やまとめ買いが難しい人たちが増えてくれば、こういった都市型小型食品スーパーが流行るかもしれませんね。
逆に地方にあって都心になかったのが「スーパーの移動販売車」です。
筆者の自宅前の路地には週に2回ほどこの移動販売車が来て、食パンや納豆豆腐、お肉、野菜などを売ってくれます。もちろんガソリン代のぶん割高ではあるのですが、筆者は去年これをよく利用しました…坐骨神経痛で、買い物に長く歩けなかったからです(-_-;)。いや、実に助かりましたね…。
利用者はやはりお年寄りが多く、いつも販売車の周りには人だかりができています。貴重な地域資源と言えそうです。
各業態、商売ですからお客のターゲットはさまざまでしょうが。「高い」「安い」以外の付加価値は時代を反映していろいろあるんだなあと強く感じる今日この頃です。
なにが自分にとって一番コンビニエンス(便利・快適)なのか…なかなか難しいですね。
(余談)コンビニも安いものはあるのですが。
どうもこう、値段のつけられ方がよくわからない感じがいたします(^^;)。