その93 台風後の増水

 

今月12日に本州上陸した台風19号、通称ハギビス。
先に来た15号の被害記憶も新しく、東京でも強く警戒されました。商店は休み早仕舞いをし、電車バスは運休しました。この日出勤なされた介護職員の皆様、本当にお疲れ様でございました。

さて当社が本社を置く東京・荒川区では12日の深夜、19号の暴風域を抜けました。ゴウゴウとした強風がやっとおさまると、防御体勢の町は車の音一つしない無音状態。月がぽっかり浮かんでおりました。
やれやれと一安心した深夜2時過ぎ、ケータイが聞きなれない音を鳴らしてこのようなメールが入ってきました。

国土交通省からのメールです。こういうのははじめて受け取りました。

なるほど、台風が通過しても、その落とした大量の雨は山沿いから海に向かっていま、川を下っています。荒川区は「0メートル地帯」といって地面が海抜とほぼ同じ、冠水危険の高い地域です。台風の時間差攻撃というわけですね。

翌日は雲ひとつない快晴。
早朝、増水情報を確認した上で、川の状態を比較的安全に見られるポイントに向かってみました。
(※もちろん、水辺には近づきません)

情報どおり、川の水は濁流・・・というより、まるでコーヒー牛乳のよう。

普段は歩ける歩道まで、水に浸かった跡がみえます。
この隅田川の向こう、さらに大きな荒川では。

 

どこからかドラム缶が流されていきます。
2枚目、いつも走るジョギング道が完全に水没しています。写真中央に見える白い棒はサッカーゴールですね。サッカー場も丸々水の底です。

川の上流・西側を見てみますとどれくらい増水したか良くわかります。中央の植物までが普段は陸地の部分。川幅は少なく見積もって数十メートルは増えています。

隅田川上流の様子です。はるか遠くの箱根か丹沢の山々までが見えるこんな快晴の日ですが、水嵩は上がっていきます。ちなみにこの写真左側に見える壁が・・・

この写真奥の壁です。川の撮影ポイントはこの歩道橋の上ですから、荒川区の地面は水面ギリギリ、この壁がなかったら確実に冠水することがわかります。

私自身、荒川区に9年間住んでいて、サッカー場がまるまる水没するほどの増水は初めてでした。

まったく、油断のならぬ昨今の異常気象です。

「増水は時間差で来る」「台風後は晴れていても水辺に行かない」
今回覚えた教訓です。

(追記)
橋に近づくといつもと風の匂いが違いました。道行く人も「なんだろう」「川底のドロのニオイかな?」などと話しておりましたが・・・これはアレですね「ヘキサナール」、カメムシのニオイです。私はイナカモノゆえすぐにわかってしまいましたw。

東京では注意しないとあまり見ないカメムシですが、やはり河原には大量にいたんでしょう。ニオイがするということは生きていて、どっかに避難しているようです。
・・・たくましい連中ですねw。