その62 季節にあった服装

いや、まったく暑くなりました。毎年言いますが、脱水注意の季節です。

私はこの季節に入社しましたもので、はじめ「服装」について厳しく教わったのを良く覚えております。
「介護を受ける方のなかには、暑い、寒いをうまく伝えられない人もいる。服装は暑さに合ったものを勧めて、相手の返事をちゃんと聞きなさい」と。

事実寝たきりの方が急に発熱されたとき、服装をかえ水分を摂取したところ治った、ということもありました。焦る前に、時期柄を考え脱水による発熱を疑いなさいと習った苦い思い出です。
健康な私でも、今、意に反して長袖など着せられたら脱水になります。大事なことですね。

ところで、服装といえば最近こんな感じの装いをよく見かけます。

流行っているのでしょうか。スーツの上からリュック型の、両手が自由なバッグを担いでいる人を多く見ます。スーツといえばブリーフケース、あるいは肩掛けカバンが普通でしたが…。

やはり便利なのでしょうね。両手が自由なほうが良いという、合理的な変化なのでしょうか?
だとしたらお気持ちよくわかります。

ただ。
・・・まだ見慣れないせいでしょうか。
あの、リュックはやっぱり、ちょっと、スーツには似合わないような気がするのですが…いかがでしょう…(小声)。

(改めてみると、やっぱりこっちが見慣れた感じ…)

いえ、リュックが悪いんじゃないんです。きっと間違ってるのは「スーツ」の方でしょう。
冒頭の言葉に従えば、「季節に合った服装」ではないですよね。
日本の蒸し暑い夏に、長袖長ズボン、しかも自宅で気軽に洗濯できない服ですから。
リュックの合理性と、スーツという社会的な約束事の相性が良くないのでしょう。

この時期のスーツは仕事とはいえ、ツラいのではないかと拝察いたします。

もしこれがもうちょっとカジュアルな、ラフな格好だったら。

見た目の統一感はこっちでしょう。涼しげでいいと思うのですが。
しかし、やっぱりこれで仕事ってわけにはいかないのでしょうかw。

介護だけでなく、ヨノナカ全体的に「季節に合った服装」を許したほうがいいのではないか…と、温暖化の折、つい余計なことまで考えてしまう今日この頃です。

とにかく、昔の夏とは暑さの質が違いますからね。

(追記)
20年前に私が着ていた「学ラン」にも、同じことが言えると思います。暑いし、洗濯が難しい。

LIONの調査によると、学生服を週一回以上洗濯しているのは全体の29.6%だそうです。「時間がない」「型崩れが心配」など…。

どうにかしていただきたい(^^;)。

制服をやめるか、ダメならせめて「全自動洗濯機で洗える学ラン」を作ってほしいものです…本当に。