その150 掛けられて嬉しい言葉

またまた私事で申し訳ありませんが、2月の頭に持病の「坐骨神経痛」が出てしまいました(^^;)このコーナーでも「体に気をつけて」と毎回のように言っている身としては、内心忸怩たる思いであります。

誤解の無いよう申し上げますと、筆者がこの病気(「坐骨神経痛」は正確には病名ではなく症状を表す言葉ですが)を持ったのは介護職員になる前。マンガの仕事をしていた時です。なので介護の職業病ではなく、個人的な持病であるとお断りしておきます。

 

その8 失ってわかる… 

筆者の症状は左のお尻から足にかけて、しびれるような痛みが続くもの。痛みが強いときは立っているのがつらく、日常生活が困難になります。一般に坐骨神経痛は加齢に加え、冷え、長時間の同じ姿勢、ストレスや緊張などが関係して起こりやすいと言われますが…。

今回筆者の原因はハッキリしておりまして、自宅に暖房がなかったから(苦笑)です。1月はじめに引っ越したばかりで…。

引っ越し当日、すぐに近所の量販店でエアコンを注文したのですが、今年は工事の申し込みが立て込んでいるようで結局2月の4日まで待たされてしまいました。
しかも折悪しく急ぎの仕事依頼(漫画)が入ってしまい、長時間作業を余儀なくされてしまいました。

①エアコンのない寒い早朝や夜中まで、②締め切りの緊張のなか③長時間の座業をしておりましたところ、当然の帰結として坐骨神経痛が出てしまい…まったく我ながら迂闊というほかありません。ケチケチせずに途中でストーブでも買えばよかったと反省しておりますm(__)m

しかしこの症状が出ると、一時的にですが、体の弱った方のお気持ちがよ~くわかる気がします。

左足が痺れて早く歩けない。長く歩くとイタイ。信号や踏切が怖い(^^;)。普通に歩いている人、走っている人が羨ましくて羨ましくて…。気分も晴れないし、鬱っぽくなる。最初にこの症状が出た10年前には(もう治らないんじゃないか、一生走れないんじゃないか)と小生、不覚にも涙が出そうでしたw(治る病気だと知った時の喜びと言ったらなかったです)。

しかし考えてみれば、筆者が介護施設で接してきた高齢者の方々は皆さん多かれ少なかれ、以上のような想いがあったのだろうと今さら愚考するところです。

この坐骨神経痛ですが、軽症の場合は痛みが出ない範囲で日常生活、つまり少しは運動するのが望ましいとされています。
なので筆者もできる範囲でやるのですが、やはり周りは心配するものです。

「大丈夫か?」「代わりにやってやろうか?」「荷物、持ってやろうか?」などなど。善意は有難いですが、甘えていては運動もできません。

こういう時、言われて嬉しい言葉は

「何か手伝おうか?」

だなあとつくづく感じました。

他人にはわかりづらいですが、立っている・長く歩くのが辛いだけで荷物を持つ、膝をつく、自転車に乗るなどは平気なのです(もちろん症状には個人差があり、筆者の場合はですが)。一見重労働に見える拭き掃除や買い物は大丈夫。難しいのは洗濯物を干す、食器を棚に戻す、などの立って行う軽作業です。

なので何をどう手伝ってほしいか、こっちに選ばせてくれたら…と強く思います。

介護職員も安易に「代行」(作業を代わりにやる)しないことと教わりましたが。相手に声をかけ、何をどうしてくれたら助かるか、ちゃんと聞くのは本当に大事なんだなと改めて強く感じた次第でありました。

イタイお勉強でした<(_ _)>

(追記)

…それにしても冬はコロナ以外にもインフルエンザ、ギックリ腰、今回の坐骨神経痛と危険が増すばかり。暖かい季節のありがたさが年々身に染みる筆者です(^^;)…