その56 電話の詐欺にご用心!

町でみかけるこんなポスター。

現在、私の住む東京都荒川区では以下のようなアナウンスがお役所のスピーカーから流れてきます。

『こちらは荒川区役所です。区役所の職員を装い、自宅に通帳や印鑑を預かりにいくという、サギの電話が多発しています。ご注意ください…』

『サギの犯人が、徘徊している可能性があります。不審な人物を見かけたら、通報してください…』

詐欺の注意喚起。2月ごろから流れているようです。

流れるのは朝の10時ほどの時間帯。高齢者が、自宅で独りになる時間に合わせているのでしょう。

子供のフリをして高齢者をだます「オレオレ詐欺」が流行したのはたしか15年ほど前だと記憶します。その後さまざまなバリエーションの「振り込め詐欺」が出現、最近は役所職員や警察官を装い自宅まで押しかける「なりすまし詐欺」が横行しています。手を変え品を変えとはこのことです。

介護を経験する前は「こんなにテレビなんかで騒がれてるのに、どうしてまだ騙される人がいるんだろう?」と思っていました。

が、騙されてしまう人の気持ち、今ならよくわかります。

先月12日、私の携帯電話がビービー鳴りまして、出れば「お母さんが!急に発熱があって、検査を中止して酸素マスクの状態で!」…切迫した声です。私は言われるがままに通帳とカードを引っつかんで(当座の滞在費)駅に走り、故郷群馬まで一直線に帰りました。

群馬行きの特急に乗るまで、姉に確認電話することも、今の電話が本当に病院からだったのか疑うことも、相手の声を知っていたがどうか考えることもありませんでした。冒頭のマンガそのままですw。
…もちろん本当の緊急連絡でしたが、確かめなかった私に「今どき電話詐欺にあうなんて」と笑う資格はありません。

きっと、詐欺にあわれた方はみんなこんな気持ちだったんじゃないでしょうか。
まして高齢者となれば、病院、役所の電話といわれれば何らかの「心当たり」もあるでしょう、悪い想像も浮かぶでしょう。
「焦るな」というほうがムリです。

私を騙そうと思ったら実にカンタン、今度は「奥さんが交通事故で!」と言ってくださいw。コロっと騙される自信があります。

月並みな言葉ですが「自分は大丈夫」の思いが一番まちがいですね、痛感しました(苦笑)。

…しかし犯罪に優劣も何もないモンですが、いくらなんでもついていい嘘と悪い嘘があるでしょう。こんな連中に一文だって騙し取られてなるものか、の決心で。

自戒をこめてもういちど。

『電話の詐欺にご用心!』

(追記)
これを書いていたまさに当日(3/22)自宅のポストにこんなお知らせが入っていました。重ねてご用心です。