その38 食事、運動、睡眠

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つねづね疑問に思うのですが、なぜ人間には「あー、運動したい!」と思う本能が抜けているのでしょうか…。

介護では利用者さんの「食事、運動、睡眠」に気をつけるよう教わります。またこの3つはバラバラではなく、密接に関わっていると。

例えば食事量が減ってきた人。好みや病気を疑うのはもちろんですが、同時に「運動と睡眠」にも注目します。運動不足でそもそもお腹がすいていない、寝不足で食欲がない…その場合、食事だけを変えても意味がないからです。

だいたいの場合、食事は職員とともに作るので忘れることはありません。睡眠も病気をのぞけば、概して不足はない方が多い。むしろ食べすぎ、寝すぎに注意すべきで社会性や健康を維持するには起きて活動することが必要になります。

そもそも人間、時間がたてば「ああお腹すいた」「そろそろ眠くなった」と自然に気がつくものですが…「あ、運動が足りない」とはなかなか気がつかないwなぜでしょう。

高齢者だけではなく、若い人もみな同じではないでしょうか。イライラする、食欲がない、集中力が続かない、寝つきが悪い…病気をのぞいて、ほとんど運動不足ですよねw。食べ物をかえてもマクラをかえても治らなかったのに、一日外で遊んだら治った。そんな経験は誰にでもあると思います。

自然に気がつかない以上、意識的に「疑ってみる」のも手だと思います。

かつて私の知るあるマンガ家先生に、仕事が立て込んでいるときでも「どうも筆がノリ切らない、ちょっと走ってくる」という方がおりました。マンガとなんの関係があるんじゃと思いましたがw…経験でわかっていたのでしょうね。

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(追記…というか、余談)
人気ラジオDJとしても有名なタレントのI氏(背の大きい太ったあの人)が、今年4月に足を怪我したそうです。氏はラジオ番組でダイエット企画をやっており、100キロ以上の巨体ながら日常的にかなりの運動をしていました。私は氏のラジオの20年来のファンですが、運動ができなくなったI氏の5月上旬のトークは明らかに精彩を欠いておりましたw。
「運動しないとダメになる」と痛感したひとコマです。
…I氏はまた復調し面白い番組を聴かせてくれていますが、怪我が治って運動を再開したからだと私は確信していますw。