その147  引っ越しで瞬発力の老化を感じました(-_-;)

私事でスミマセンが、1月に引っ越しをしました。
学生時代は荷物と言っても軽トラック1台でしたが、当方も不惑(40歳)を迎え、家族もあることにて、「ううむこんなに荷物が増えたのか…」と我ながら驚きあきれたことでありました。
不用品の処分で2トントラック1台、持っていくものでまた2トントラック1台の大仕事でありました。

引っ越しといえば、学生時代お金がないときよく臨時のアルバイトをやりました。経験のある方も多いかと思います。個人宅の引っ越しですとだいたい、引っ越しのプロ職員とアルバイト1,2人がチームを組むパターンが多かったですね。20年前で一日8,9千円くらいが相場でしたが、今はどうなのでしょうか。

冷蔵庫、大型テレビ、机、ベッドなど。引っ越しは重たいもののオンパレード。若いとはいえ、なんの訓練も受けていないアルバイト学生がよく身体が持つものだと思います(^^;)。筆者も大学時代(18歳から22歳まで)何度もやりましたが、幸い引っ越しで腰を痛めたことはありません。若いというのは素晴らしいwですね。

大きなものは二人一組で運ぶのでまだいいのですが、一人で運ぶ段ボールで最も重たいものは「本」ではないでしょうか。小さめの段ボールでも本を満載すると、これはハッキリ重さが違います。しっかり腰を落として、ゴムの軍手をして、用心深く持ち上げないとたちまちギックリ腰をやってしまいそうです。
今回筆者の荷物は本がとても多かったので、引っ越し業者さんにはご迷惑かなあと思いましたが…。

あにはからんや、やっぱりプロはスゴイですね!

当方がふうふう言いながらやっと持ち上げていた本の段ボールを、なんと「ふたついっぺんに」持ち上げて台車にどんどん載せていかれる。そのたびに私「スゴイ!」「力持ち!」「さすがプロ!」と声に出てしまい、若い作業員さんに「ちょっと、笑わせないで下さい(^^;)」と言われてしまいました(笑い上戸であったらしいです)。

同時に、(ああ、自分も歳をとったんだなあ…w)としみじみ感じました次第です。

自分も20年前の学生時代、個人宅の引っ越しで何度も「重たいでしょう」「まあ、よく持てるわね」などと言われていたものです。別に特別力持ちだったわけでは全くないのですが…要するに若かったのでしょう。

ジョギングやゆっくり水泳のような軽い運動・持続的な運動の筋肉は衰えにくく、高齢者になっても無理なく続けられる一方。「重いものを持ち上げる」「ジャンプする」「ダッシュする」などの瞬発力の筋肉はどうしても加齢による衰えが大きいそうです。

この瞬発力がどんどん衰えていくと、いわゆる「椅子から立ち上がる」「布団から起き上がる」ことすら難しく、時間がかかるようになるわけで、そのようなお話がよく介護の研修で「高齢者の動きの特徴」としてなされます。


(拙著『拘縮を予防・改善する介護技術』(中央法規出版)の冒頭。ゆっくりと立ち上がる高齢者の姿を例にしています。)

俗に高齢者の瞬発力は20代の3分の2、などといわれます。お若い方にはなかなか想像力が及びにくいところですが…今回、自分も確実にそっちに向かって歳をとっているのだなあと実感を致しました。
ある研究によれば筋肉量はだいたい「10年で6%低下」するそうですが、筆者も大学生のころと比べて12%、ざっと1割減した計算ですね。

これは早めに、筋トレやダッシュも少し取り入れた方がいいかなあなどと思いましたが…また無理な運動もケガの元ではあり、悩みどころです(^^;)。

幸い筆者の引っ越し先には「階段」がついております。

日常的な室内活動で最も運動量・運動強度が稼げるのがこの階段の上り下りだそうですね。足腰の瞬発力強化にはもってこいの素材でもあります。
とりあえずは、あまり用もないのにマメに階段上り下りする生活(笑)…を心がけたいと思います。