その14 2010年の夏

イラスト1

夏の長期気象予報が出ました。
今年の夏は、2010年の夏をしのぐ酷暑になるとのことです。いや、コワイ予報が出てしまいました・・・。今から十分に対策を練る必要がありそうですね。

といって、「2010年?何かあったっけ?」とお思いの方もあるでしょう。2010年夏は日本の「観測史上もっとも暑い夏」と正式に認定された異常気象。熱中症による死者5百名近く、救急搬送5万6千人以上(前年比4倍)、動物園のペンギンまで熱中症で亡くなるという悲劇の酷暑でありました。
40度近い気温が日本各地で何日も観測されたのですから、ムリもない話です。私は当時クーラーのない部屋に住んでおりましたので、忘れることはできません。命の危険を感じ、せめて扇風機をと電気屋さんに走ったら軒並み売り切れ、「こんなことはじめてだ」とご主人も呆れていました。やっと手に入れた扇風機は分不相応な高級品(それしか残っていなかった)でしたので、悔しくて今も使っています。眠れぬ熱帯夜、扇風機に向かって霧吹きで水を噴いて凌いだものです。

砂漠地帯などで日中40度というのは珍しくありませんが、湿度の高い日本では致死的な温度になってしまいます。またアスファルトの舗装道路が熱烈な照り返しを生じます。2010年当時、40分歩いて通勤していた私は、さすがに自転車を購入しました。乗ると良くわかりますが、地面からほんの数10センチ離れるだけで体感温度がまったく違います。

どうでしょう、思い出されましたでしょうか?あれ以上の暑さとなると、油断していたら体調を崩すこと間違いないですね。

熱中症対策の情報、グッズはいまや至る所に散見されます。が、そのほとんどは「バテてしまったとき」の為のもの。そもそもはやはり体力で、栄養、運動、睡眠に勝るものはないようです。前回に続き原始的な結論ですが(笑)、まだ涼しい今から体力を養っておくのがもっとも肝心だと思われます。

介護施設での、利用者さんの脱水は言うまでもありませんが・・・職員の皆さんも、ご自身の体、どうぞお気をつけください。
職員の熱中症、毎年どこかで聞かれますので・・・。

(追記)
かの2010年の夏、「百年に一度の異常気象」と言われていたのに、あれからまだ6年しか経っていません(笑)。異常気象が常態化しているとはいえ、アテにならんことです。アテにならないついでに、今年の夏の酷暑予想も外れて欲しいのですが・・・なにしろ、しっかり対策はいたしましょう。

 

08
特別編8話はコチラから

24

24話はコチラから