その59 栄養士さんの活躍

先日、社内の栄養士さん5人が集まり「介護の食」について研究する会があるというので、おジャマして見てきました。

栄養士さんとは、学校を卒業して都道府県から免許を受けるれっきとした資格の持ち主、栄養の専門家ですね。
介護職員はさまざまな専門職の人々と連携して仕事をしますが、私個人は栄養士さんの働きを間近にみるのは初めてでした。
施設の種類や、食事の提供方法などにより、栄養士さんが必要かどうかが決まるそうです。

ちなみに似たような職種に「調理師」がありますが、これはあくまで「調理」の専門家、栄養士とは役割が違うとのこと。栄養士さんは「食品の知識が豊富で、栄養についての指導や献立作成などができる」おシゴト。
スポーツで言えば、調理師さんが選手、栄養士さんは指示を飛ばすトレーナーや監督、といったところでしょうか。
(とはいえ私から見れば調理も大変手際のいい人ばかりでしたが…栄養士さんも「一応の調理は学校で習う」とのこと)

この日のテーマは「ソフト食」。噛む力、飲み込む力が弱った人たちにやわらかい食べ物を提供する際「ミキサーやおかゆばっかりでなく、ちゃんと形のあるものを」というアレです。「混ぜる粉末」や「固め方」にも色々あるとのこと、各食品ごと3種類ずつ型に流して作っていきました。

できたら実際に試食。
美味しい、マズイだけでなく混ぜる粉末ごとの違い、食品との相性、時間、温度でどう変化するかなど検討。「おお、さすが専門家だ」と感じ入った次第であります。
料理や味覚なんて、かなり好みの影響が出るんじゃないの?と私は素人考えしていたのですが…やっぱり学問のある人は違いますねw。固さひとつとっても「1」とか「2」とか「2のJ」とか専門用語で記録していました。ちゃんと基準があるそうです。

この栄養士部会は今年度一年を通して、さまざまなソフト食を試し、良いレシピを現場に還元していく…という試みとのこと。
利用者さんが「こりゃいいな」というものが果たしてできるかどうか、今から楽しみです。
現場職員さんでも研修や監査くらいしかなかなか会う機会のないw…普段見られない栄養士さんの活躍を、じっくり追ってみたいと思っています。

機会あらばまた追跡レポートをいたします。
料理に興味をお持ちの方、是非たのしみにお待ちください。

(追記)
ほんのついでですが、プロにもこんな一面が…w。