その102 やっぱり規制されたくない

コロナウイルスに隠れていますが、1月は香川県の「ネット・ゲーム規制条例案」が大きな話題となっていました。

発案者はもともとネットゲームのへ課金、いわゆる「ガチャ」を問題視していたようですが、お金のことまでは決められずに「ゲーム時間の規制」に落ち着いたそうです。
(ゲーム会社への配慮もあり、依存症と経済原理はいつもここが難しいですね)ちょっと骨抜きといったところでしょうか。

個人的には、介護職員になってから「規制」という言葉に敏感になったような気がしております。

賛否両論さまざまですが…実際、どうやって規制するのでしょうね。子供がスマホを使っていて、ゲームなのかそれ以外なのか、ずっと見ているわけにもいかないですし。

私自身こうして文章を打つにも情報はネットで調べ、イラストもデジタルで描き、会社に送るのもメールです。後姿だけ見たら「パソコンの前でスマホいじってる」状態で、残念ながら仕事してるんだかゲームしてるんだか区別がつきません。
90年代なら「お母さんにファミコン隠された」という「規制措置」がありましたがw子供だってゲーム以外にも使ってるんだからこれは難しいですね。
実際、神奈川県では学校の授業にタブレットを導入しているそうですが。問題はネットの使用時間ではないような気がします。

正直言って、こんなネットだらけの社会をこしらえて無料でゲームを提供しておいて「ネットゲーム規制」というのがそもそも…w。

このニュース注目していても、なぜか出てくるのは議員・ゲーム会社・保護者・識者の意見ばかり。肝心の子供たちはどう思っているのでしょうか?どうせ「ゲームやりたい」と言うに決まってるからと、子供の意見を聞いていないのではないか心配です。

…立場の弱い人、子供、病人、お年寄り、などの「ために」というとき、なにか心にブレーキかけないと危ないような気がどうしてもします。
介護施設も外出、食事、運動、入浴など危険のあることは全部「規制」してしまえば簡単に無事故の優良事業所になれますが。そんなところに住みたくはないですからね。

介護で万やむを得ず何かを「規制」するときは本人・家族・医師・ケアマネ・役所・介護職員などがみんなでよくよく話し合ってから。認知症で意思の疎通が難しくても、話し合いは本人を中心になされます。
大事なことだと思います。
だからゲームの場合も、規制される子供たちの意見が聞きたいなあ…と愚考しておる次第です。

(追記)
子供のころ「またマンガ読んでる」「机に向かってると思ったら、絵なんか描いて!」さんざん母に言われました。今は会社や原作者や出版社から「マンガ描け」「早く描け、次はもっとこう描け」と言われています。
…規制というのはおおむね、そういうものだと思いますw。