その41 野菜のお値段と、災害。

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今年の夏はおおむね野菜が豊作だったようです。

近所の八百屋にはトマト、キュウリ、ピーマン、ナス、キャベツなどが軒並み一袋100円ほどで売り出されています。シシトウもオクラもシイタケもダイコンもカブもホウレンソウもコマツナもみんな100円…しつこくなってしまいました、すみません、野菜が好きなものでw。

野菜には賞味期限の義務がありません。が、見た目に古くなってくるとよく「見切り品、お買い得コーナー」に回されて値引きされていますよね。豊作の今年は見切り品コーナーも大盛況。まだそんなに古く見えない野菜まで半額以下で売れ残っています。ここまで来るとさすがに嬉しさを通り越し、「うーん、どうも物事がキョクタンだなあ…」と思えてきます。

といいますのは、去年の11月、こんな記事を書いたのを思い出したからです。

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コラム22の記事はコチラから

覚えてますでしょうか、前の冬、野菜の価格が高騰していたことを…。
テレビのニュースでもヒステリックに野菜が高い、野菜が高いと連呼しておりました。

それがたったの半年、半額でも売れ残るというのではまさに「喉元過ぎれば熱さ忘れる」もったいない限りです。冬のことを思い出すと心がチクリと痛みます。

そもそも、前年の不作は北海道・東北を襲った天候不順が原因でした。自然災害といえば今年も、九州を中心に西日本で死者をも出す洪水・土砂崩れ・豪雨がありました。農作物ほか、経済的な影響は今年の秋冬になにかしらあるはずです。

「災害にそなえよう」「忘れないようにしよう」とその時はメディアに大きく取り上げられますが…。実際、どうでしょう。やっぱりどこか危機感が薄れいると、野菜売り場の一隅から感じられてなりません。

「非常時の備え」も、野菜の値段などの日常感覚に結び付けて「通常時」に考えたいもの。
そんなふうに感じます。非常時に考えても遅いので…。

(追記)
ということでこの夏、見切り品の野菜ばかり買っておりますw。早く料理する手間さえ惜しまなければ、安くて美味しくて言うことなし!ですね。

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