その155 歯医者さん今昔

先日、歯の詰め物が取れてしまいましたので歯医者さんに行きました。
一度行くと目的の場所だけでなく、やれホワイトニングだ、歯石クリーニングだと結局何か月か通うことになるのが歯医者というものでw、当方も例にもれず通院中です。

子供のころは歯医者は本当にイヤでした。治療がイタイのもさることながら、お医者さんに「しっかり磨かないとダメじゃないか!」と怒られるのがまた二重に悔しいのです(-_-;)。とはいえ、その通りなので言い返すこともできず…。
理屈はごもっともなのですが、何も痛くて苦しんでいるときに言わなくてもいいじゃないか、と子供心に恨んだものでした(笑)。

その点、最近の歯医者さんは変わってきたように思います。あまり患者さんを叱るスタイルではなくなってきました。自分は大人なのでいちいち叱られないのはわかりますが、子供にも強くは言わないようですね。

いいことだと思います。叱られ過ぎて「歯医者さんキライ」になっては逆効果だと思いますし。指導は指導で、怒らずともできますし。お医者さんだからと言って、威張ったり怖かったりはいけないと思います。

…が、昨今、それも行き過ぎて、一部の医療機関ではまるで「客商売のようなサービス」になっているところが見られるのですが…いかがなものでしょう。

例えば今通っている歯科医は、治療台に横になって待っている間、モニターに「アニメのビデオ」を流します。サービスのつもりかもしれません。しかし先日「少々お待ちください」と言われたなり、モニターで『ハウルの動く城』が始まった時は正直(一体何十分待たせる気なんだ(-_-;))と不安になりましたが…。

また、患者に話しかけるのにわざわざ「床に片膝をついて」されるところがあります。居酒屋チェーンの注文取りのような恰好です。丁寧さのアピールかもしれませんが、当方は「医療機関」である「歯医者」で、土足うごめく床板に何も膝をつけなくてもいいじゃないかと思いました。かえってフケツではないでしょうか。

言葉遣いもそうです。治療中「オイタミはございませんでしょうか?」と聞かれて、一瞬何を聞かれているのかわかりませんでした。当方「お痛み」という言葉を初めて耳にしましたが、「痛み」にまで「お」をつけなくても…と苦笑した次第です。治療中は余裕がないので、短くわかりやすく、「痛くないですか?」と聞いていただきたいものです。

クレームや言いがかりの多い昨今です。対応が丁寧に、平等に、マニュアル化されるのはわかります。
が、医療はどうしても「客商売」とは違うと思うのです。病院に来るのは客ではなくて「患者」なのですから…。

威張る医者も怒る医者もイヤですが、客におもねるような丁寧さも同じくらいイヤだと感じます。

介護職員も、同じように「客」を相手にはしていません。介護の相手は何かしらの「疾患」「障害」を持たれた利用者さんです。

いくら相手の為だといっても威圧的に接するのは論外、それは虐待につながります。さりとて相手を「客」のように扱い、なんでもかんでもいうことを聞いていればそれは利用者さんのリハビリにはまったくなりません。結果から言えばいいなりのほうが悪いとも言えます。
要するに威張らず、おもねらず、「普通」に接することだと思いますが…どうも「普通」がよくわからなくなっている昨今だなあ(-_-;)と感じずにはおれません。

…でもやっぱり、40男を待たせるのに「待ってる間、アニメ見てて」は普通ではないと思いますが…(笑)

(余談)
後日「おとなしく待ってますのでアニメは要りません」と言ったら、笑われました(^^;)。