その108 忘れないうちに「ステイホーム」に一言…

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言、当社のある東京では5月25日をもって一応解除の運びとなりました。
経済活動の立て直しが課題となっている今、うまく「三密」を避けながら働く新しい生活様式が求められている…そうです。
介護は「密集」「密閉」はともかく「密着」は避けられませんが…。

さて、緊急事態宣言が解かれた今(29日現在)。ずっと気になっていたのですが「まあ今こんなこと言わなくてもいいか…」と我慢していたこと、忘れないうちに書き留めておこうと思います。

「ステイホーム」っていうあの言い方、なんだったんでしょうねw。

「外出自粛を要請します(自粛を要請ってのもちょっとわかりませんが)」「家にいよう、みんなのために(自分のためじゃないかな…)」など、数々のよくわからないコピーが流れましたが、「ステイホーム」はなかでも群を抜いてよくわかりませんでした。

なぜ英語にしたのでしょう。日本語で十分わかるのに。

想像ですが「英語にした方が何か婉曲な、柔らかい感じになる」という腹積もりなのでしょう。何かと英語に言い換えるのは政治家さんの悪い癖ですが…w。

しかし「ステイホーム」は直訳すれば「家に居ろ」です。

英語で動詞が頭に来たら命令形、これは中学生でも知っています。なぜ「please」を付けないのでしょう。「let us」でも「shall we」でもいい、色々あるでしょうに…。(まさかその程度の英語忘れちゃったのか、とは考えたくないですが)

自粛期間に日本が諸外国のように「罰則を伴う外出禁止」体制を取らなかったのは、
新型インフルエンザ対策特別措置法によってやむなく行動の自由を制限する場合でも、それは最低限に抑えるという決まりがあるからですね。この法の理念は大事だと思いますし、実際強制的な禁止がなくともみんなが自発的に「自衛」したわけですから…。

なので、強制も命令もできないし、されないでもやってきたわけです。
そこに不必要な英語で「命令」をする、のは法の精神に反してはいないでしょうか。どうしてもこれが気になるのです。

…細かいことのようですが、介護職員はいつも「利用者の権利を守る」よう心掛けています。法律により不必要に利用者の行動(言動・経済活動を含みます)を制限したら「虐待」…つまり犯罪になってしまうんですね。非常に気を使うところで、危ない場面でも言葉を探し、「命令」なんかしません。
(※例外は「緊急かつ代替手段がない場合」のみです)

政治家さんだって同じく法に基づいて職務を遂行する立場なんですから。モノの言い方には気を付けていただきたい、と強く感じました。

自粛には協力(そもそも自分のためなので)しますが、「命令」までされる謂れはありません<(_ _)>。

(追記)
あとどうしても、「犬じゃないんだから」という気持ちが拭えませんw。