代表メッセージ

介護への興味は「ゼロ」。

もともと医療機器の開発に興味があり、高専から大学に編入し、工学を学びました。卒業後は、医療機器メーカーに就職。念願の開発ができると思っていた矢先、配属されたのは営業部でした。実は営業が大嫌いだった私は、その時点で辞めようとしたのです。しかし、何千人もいる会社で自分のような若造にやりたいことはそう簡単には回ってこない。だったら与えられた環境で成果を出し、評価を獲得していこうと思い、少しずつ営業にやりがいを見出していきました。
それから約1年営業として経験を積んだ頃、父から「会社を継がないか」と声がかかったのです。平成12年の介護保険制度が始まるちょうど2年前で、会社としての体制を立て直していかなければならない時期でした。正直な所、介護にはまったく興味がなかった私。しかし、親から頭を下げられたら断るわけにもいきません。あまり深いことは考えず、医療機器メーカーを辞めて大起エンゼルヘルプで働くことを決意しました。

経営者になるための修業。

入社してからは、すぐに営業や社内の仕組み作りなどの経営面に関わっていきました。正直なところ、特にやりたいと思った仕事ではありませんでした。しかし、自分の意にそぐわない仕事でもやりがいを見つけ結果を出していくのが私の長所。周囲のアドバイスに素直に耳を傾けながら、経営の仕事に徐々にやりがいを見出していったのです。
組織変革は順調に進み、おかげさまで拠点が増え、人が増え、事業規模もどんどん拡大していきました。売上も倍になりました。しかし、何かが違う。規模だけを求める経営の先にはいったい何があるのだろうか、と自分自身がむなしさを感じてしまったのです。

生きた心地のしない介護。

しばらく、自問自答を繰り返す毎日でした。そんなある日、デイサービスに立ち寄る機会があり、私は大きな衝撃を受けました。言葉を選ばずに言うと、お風呂や食事以外でご利用者に提供しているサービスが、とても幼稚な内容だったのです。楽しんでいる方もいますが、職員にやらされている方もいる。中には、輪から外れている方もいる。これが、人生を重ねてきたご利用者がやることなのか?これが、介護なのか?これが、介護サービスを必要とする方に向けた専門職の姿なのか?当たり前のように目の前で行われているサービスをうけているご利用者、そしてそのサービスを当たり前のように提供している職員を見て、私は大きな疑問を抱きました。
介護に携わる専門職として、何が求められ何をすべきなのか。専門職としての姿勢は何が必要なのか。素人の自分だからこそ感じた疑問を明確にしてくれたのが、「和田行男」というスペシャリストでした。彼と出会ったことで、介護における専門職とは何をすべきかという確たる答えが出たのです。また同時に、専門性を追求できる環境を作り、専門職を増やし、応援していくことが、経営者としての自分の役割であり専門性であると確信しました。
私は、社内で行われる専門職とのミーティングには、今でも“素人”として参加しています。職員が当たり前だと思って行っているサービスに、素人目線で「?」を出すのです。決まったスケジュールで動くことや、マニュアル通りのサポートであれば、素人でもできます。なぜ自分はその行動をしたのか、きちんと根拠を持って行動する。ご利用者一人ひとりが有する能力や必要なケアを考え、その方にとって必要な支援を提供する。そんな専門職こそが、これからの時代には必要なのです。

地域に根付いた、介護サービス。

当社の介護サービスの原点。それは、ご利用者やご家族の多くが望まれている“自分の生まれ育った場所、住み慣れた地域で、どんな状態になっても生活し続けたい”という想いです。しかし今の介護業界は、その希望を叶えられていないという現状が多々あります。例えば、在宅介護では対応しきれなったご利用者が施設に入る場合や、近隣に適した施設がない場合、遠くの施設へ入居せざるを得ないケースも多く見られています。
この問題は早急に解決しなければないことであり、今の当社の事業展開のキーにもなっています。当社では、現在13拠点ある訪問介護事業所を中心として、周辺に様々なサービスを増やすことでインフラを整備しています。在宅介護から、最期に入居する施設まで、一貫して地域に根付いた介護サービスを提供する。これが、当社の目指す姿です。

「自立支援」の本質を考える。

当社では、現在「生活支援」というキーワードに基づいて、ご利用者の生活をサポートしてきました。最近では、様々な企業が「自立支援」をうたっていますが、私は言葉だけが独り歩きしてしまっており、本質をきちんと捉えられていないという印象を強く持っています。
ご利用者一人の力では難しい日常生活の行動に、私たちが手を差し伸べることで、できなかったことができるようになる。認知症になっても、身体に障がいがあっても、特別な生活ではなく、可能な限り当たり前の日常生活を過ごしてもらう。これが、当社の考える「生活支援」です。この状態を常に追求し続けていくことが、当社の使命だと考えています。

「自律」し、「自立」した人材に。

当社のビジョンを実現し、使命を果たしていくために最も必要な要素は人材です。その人材に私たちが求めることは、物事を深く考え、その本質を捉えること。何となく行う介護などありません。物事にはすべて理由があります。「なぜ、今、この介助をするのか」、その必要性を自身が理解し、相手に分かりやすく伝えることが求められています。
介護職は、まぎれもなく専門職です。様々なご利用者の状態に応じて、専門職として、プロとしての介護が必要なのです。カッコイイことを言うつもりはないし、言えませんが、私は和田行男や各部門長を中心に、これからも専門職としての仕事を追求していきます。
ただ、誠実に、まっすぐと。

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代表メッセージ
介護への興味は「ゼロ」。
経営者になるための修業。
生きた心地のしない介護。
地域に根付いた、介護サービス。
「自立支援」の本質を考える。
「自律」し、「自立」した人材に。